名無しさん 2014-07-30 19:27:03 |
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数分前………
コナン「そういやこの前ニュースで観たんだけどよー」
元太「なんだコナン、うな重の話か?」
歩美「また元太くんはうな重の事ばっかり」
光彦「本当に好きですね~。毎日食べてるんじゃないですか?」
元太「ああ、大人になったら毎日食べるのが夢なんだ!!」
コナン「いや、そのウナギが絶滅しちゃうかもしれねーんだってよ」
元太「!?!?!?!?」
元太「ど、どういう事だよコナン!!」
コナン「なんでもウナギの乱獲が原因でだんだんウナギの数が少なくなってきてるらしいんだってよ」
光彦「でも最近は養殖技術が発達してますし……」
元太「そ、そうだぞコナン!!養殖すれば……」
コナン「バーロー、ウナギの養殖はこの前成功したばっかりで費用がメチャクチャかかるんだ」
コナン「養殖ウナギを売ったところで元とるどころか赤字になるんだってよ」
歩美「そう言えば最近お母さんがウナギが高くなってるって言ってたかも」
コナン「ま、そういう事だ元太。おめぇも少しウナギ離れしたほう………が……」
元太「…………だ」プルプル
コナン「元太………?」
元太「う"ぞだぁ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!!」ガシャーーン!!
元太「う"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!!」ガシャーーンガシャーーン!!
博士「ど、どうしたんじゃ新一!」
コナン「博士!!ウナギが絶滅するかもしれないって話をしたら元太が!!」
元太「ばがぜぇ"ぇ"ぇ"!!」
博士「な、なんじゃ元太くん!」
元太「う"な"ぎ………よ"う"じょ"ぐじでぐれ"よ"ぉ"ぉ"ぉ"ぉ"」
博士「む、無理じゃよ元太くん……流石に費用がかかり過ぎて………」
元太「う"………う"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!!」ガシャーーン!!
コナン「このままじゃラチがあかねぇ!博士!なんか拘束できるものを持ってきてくれ!」
博士「わ、わかった!」タッタッタッ
コナン「っつーワケなんだ」イテテ
灰原「まったく……。小嶋くんのウナギ好きも呆れたものね」
元太「ううう………ウナギぃ………」
歩美「げ、元気だしてよ元太くん!きっとうな重よりも美味しい食べ物がきっとあるはずだよ!」
光彦「そうですよ!これはもしかしたらウナギの神様からのお告げなのかもしれませんよ!!」
コナン「今は落ち着いてるけど次いつ暴れ出すかわからねぇからな……」
灰原「記憶喪失させる薬もない事はないけれど………、所詮その場しのぎ。解決にはならないわね……」
灰原「あら?そう言えば博士は?」
コナン「ん?さっきまでいたはずなんだが……」
博士「ハァハァ、おーい元太くん!いいものをあげるぞい!!」
一同「?」
コナン「なんだよ博士。いいものって」
光彦「また発明品ですか?」
歩美「わーい見せて見せて~!」
博士「元太くん、この薬とこのコンタクトを付けるんじゃ」
元太「なんだよ………これ……」
博士「ふふふ、これはじゃな食べ物がうな重の味になる薬と食べ物がうな重に見えるようになるコンタクトじゃ!!」
一同「!?」
元太「ほ、本当かよ博士!!」
博士「そうじゃ!これさえあればたとえウナギかま絶滅しようと元太はうな重を食べる事ができるんじゃ!」
コナン「お、おい博士。それって人体に影響はないのか?」ヒソヒソ
博士「そこは大丈夫じゃよ新一。薬の期間は精々一週間、いかに大好物といえど一週間朝昼晩同じものじゃと飽きがくる」ヒソヒソ
博士「そこが狙いなんじゃよ」ヒソヒソ
コナン「成る程な。引いてダメなら限界まで押してみるって事か」ヒソヒソ
元太「お、おい博士!はやくその薬とコンタクトをくれよ!!」
博士「ほいほい、じゃあ手錠を外すぞい」ガチャガチャ
元太「………うーん、コンタクトを付けて薬を飲んでみたけどなんにも変わらねーぞ」
博士「そこでじゃ、ほれこれは何に見える?」
元太「!!!うな重!!」
光彦「何言ってるんですか元太くん。どうみてもショートケーキじゃないですか」
博士「ふふふ、どうやら成功したらしいの。ほれ、食べてみてご覧」
元太「はふはふはふ!!うめぇ!うな重だ!!」
コナン「これだけ効き目がありゃ十分だな」
灰原「まったく。博士もお人好しなんだから」
歩美「でも元太くんが元気になって良かった~!」
博士「うむ。一週間後が楽しみじゃのぉ」
一週間後
元太(あれからくる日もくる日もうな重うな重うな重うな重)
うな重うな重うな重うな重うな重うな重うな重うな重うな重
元太(確かに俺はうな重が大好きだけどこんなにはいらねぇよ!!!)
元太「博士ぇーーー!!助けてくれぇ!!」
博士「まったく。これでこりたようじゃの?」
光彦「欲張りはいけませんよ?」
歩美「元太くんも他のものちゃんと食べないとね!」
コナン「ったく、世話かけさせやがって」
灰原「ま、たまにはこんなのもいいかしらね」
元太「もううな重はこりごりだぁ><」
あはははははは
そんな結末になる、あの時はみんながそう思っていたんだ。
一ヶ月後
元太「博士ーーー!!もう薬が効かなくなっちまったよ!早く薬をくれよ!!」
博士「ま、またかい元太くん………。もうやめた方が………」
元太「うるせぇ!!俺はうな重があればいいんだよ!!さっさと薬を渡せよ!!」
元太「最近はすぐ効き目がなくなってきてイライラしてるんだ!!もっと効き目をよくしろよな!!」
博士「す、すまんな元太くん。ほれ、薬じゃよ」
元太「よっしゃー!これでまたうな重三昧だぜ!ありがとな博士ーー!」
博士「………ふう。いったか……」
コナン「なあ博士……、そろそろ元太のヤツやばいんじゃねぇのか?」
コナン「もう完全にうな重にとりつかれちまってるぜ?いつ他のヤツに手を出すか……」
博士「だ、大丈夫じゃよ新一。元太くんはうな重しか食わん。そして元太が食べ物だと判断したものにしかコンタクトは作用しない」
コナン「そうかもしれねーけどよ……」
灰原「そうね。そろそろ元太くんの薬の服用はまずいんじゃないかしら」
灰原「次、来た時にはビシッと言ってあげなさい。もう薬はあげない、と」
コナン「なくなっちまったとでも言えばあいつも納得するだろ」
博士「……うむ。そうじゃな!もう元太くんに薬はやらん!」
三日後
元太「なぁ博士、話ってなんだよ。俺は早く薬をもらいたいんだぞ!!」バタバタ
博士「う、うむ……そのことなんじゃがな?その、薬はもうなくなってしまったんじゃ………」
元太「なっ………!」
博士「じゃ、じゃからもう元太にあげれる薬はもう……」
元太「あ"あ"あ"あ"あ"あ"!?!?!?信じられるかよ!!おいコラ博士!嘘ついてんじゃねぇだろうな!!??」ダンッ!!
博士「ほ、本当じゃ!!薬はもう無い!だから帰ってくれ!!」トビラユビサシ
元太「………本当に無いんだな………?」
博士「あ、ああ……。すまん、元太く………ん?」
ガブリ
博士「え………?」
元太「………あーー、なんでここにうな重があるんだ?さっきまで博士と話してたのに……」
元太「ま、いいか。博士が置いて行ってくれたんだろ!いただきまーーす!!!」ガブっグチャッ
博士「あ"ぁ"ぁ"ぁ"あ"ぁ"!!!」
ガブっグチャッグチャッ
元太「ふう。途中薄味だったけど脂がのってて中々美味いうな重だったぜ!」
元太「こりゃ博士にお礼しねぇとな。あーー、でも骨が多かったな。ウナギは基本骨まで食べるんだけどデカイのが多くて食べれなかったぜ」
元太「おーーい、博士ー!どこだーー?………ん?」
「ウナーギン0141」
元太「これあの薬じゃねぇか!へへっ、やっぱりあるんじゃねぇかよ博士!!」
元太「いつも少ししかくれなかったからな!いっぱい食べたら効き目も長いだろ!!」
バリンボリンバリンッッ!
元太「あー、うめえ。さて、博士は、っと……」
「おーーい、博士……っておい!なんだこれ!?」
元太「ん?この声……コナンか?」
おぱ おぱぱ おぱおぱぱ おぱ おっぱ おぱおっぱぱおぱぱおぱおっぱぱおぱおぱおぱおぱおぱぱおぱおっぱぱおぱおっぱぱおぱおっぱいおぱおっぱぱおぱいおぱおぱおぱ おっぱいおぱおぱいおっぱいおぱおぱおぱおぱおぱいおっぱおぱおぱ
コナン「おい、博士……なのか?こんな骨だけになんて……」
元太「おうコナン!どうしたんだ?俺も博士を捜してんだけど……」
コナン「ッッ!げ、元太……。その口元……なんだ?」
元太「ん?ああ。うな重のタレが付いてたかな」ゴシゴシ
コナン(違う!あれはどうみても人の血!そして落ち着いた元太に白骨死体……)
コナン(それから導き出される答えは………)
コナン「元太!お前……博士を食べたな………?」
元太「………はぁ?何言ってんだコナン、夏で頭がおかしくなっちまったのか?」ハッハッハ
コナン(ちっ!どうしてこんなになるまでほおっておいたんだ!)
コナン「元太!お願いだ、自首してくれ……。そうすれば罪は軽くなる」
元太「おい………コナン。なんだよその言い方。まるで俺が人を殺しちまったみてぇじゃねぇか」
コナン「ああ!その通りだよ元太!!お前は自分の欲を満たすために人を殺した殺人鬼だ!!」
元太「………殺人鬼?……俺が?詳しく聞かせろよコナン………ってあれ?」
コナン(………なんだんいきなり周りを見渡し始めた……?)
元太「おーーいコナーーン。あいつ人と話してる途中にどこに行ったんだ?」
コナン(え………?)
元太「それに、さっきの悪口のお詫びかな。ま、これがあれば許してやるかな。俺は優しいからな!」
コナン「お、おい。元太………?か?
元太「ったく、コナンのヤツめうな重を置いて行くなんてな!」
コナン「っ!?!?!?」
コナン(こいつッッ俺を食べる気か!?)
元太「じゃ、いただきまーーす!!」ダダダダ!!!
コナン(くっ!速ぇ!)「お前はこれでも食らっとけ!」パシュ
元太「んあ………っ?」パタリ
コナン「麻酔銃で眠ったもらうぜ、元太……。さて、あと警察………に?」ボキリ
コナン「っ!?!?!?う、腕がぁぁぁぁぁぁ!!!」
元太「う"な"重ぅ"ぅ"ぅ"ぅ"ぅ"ぅ"!!!」ガバァ!
グチッヌチャッガブッッ
コナン「あ…………あ………」
薄れゆく思考の中でコナンは思った。
格好の餌を見つけた獣が、ちっぽけな麻酔針で眠るわけがないと………
元太「ふう。さっきより全体的に小振りだったけど薬を飲んだあとだからかな、味が濃くて美味かったぜ!!」
ゴックン
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