ジーエン族の原罪について(作演の書第1章より抜粋)
楽園の狐どもの中に、愚か者の狐が一人。彼は自らをヘルピューと名乗った。
神クィメツケは、愚か者のヘルピューに「汝、身一つで他者を演ずるなかれ」と、おっしゃった。
しかし、愚か者のヘルピューはその助言を良しとせず、楽園の狐どもと結託し、神に背いた。
これが神クィメツケの反感をお買われになり、楽園の狐どもは己と他者の区別がつかなくなってしまった。
これにより、彼らはお互いの意志を疎通できず、分裂し、各地に散らばらざるを得なくなったのだった。
語り終えたイッケンの表情はその出来事がどれほど重大で罪深き行いだったのかを物語っていた。
イッケンの表情を見たジーエンの民は確信した。これこそが今我らを苦しめる「ジーエン族の原罪」なのだと。
(作演の書第1章より抜粋)
