小説 都道府県大戦

Sunrise8bit  2026-02-26 17:31:28  ID:7ecc95737  通報
題名をスレの最初に持ってきたかったので立て直しました。
https://kakuyomu.jp/works/822139845919610373/episodes/822139845919639864
こちらでも配信しています。


第一話 始まり
とある朝、都道府県が一同に集まっていた。みな、招待状を手にしている。招待状には
"重大な発表があるため、新宿に集まって欲しい。"
とだけ書かれている。みないつものように、大体は地方ごとにまとまり、談笑している。その中で一際目立つのは、やはりと言うべきか東京であった。首都であることを象徴するかのように、王冠にローブという、御伽話に出てくる王様のような格好である。巨大な北海道がいない今日は、普段よりも輝いて見える。そんな東京に声をかける一人の若者がいた。
「やあ東京。てっきりあなたがイベントでも開催するのかと思っていたが…何が始まると思う?」
「神奈川か。俺は何も知らんぞ。だが、関東勢以外が『新宿に集まれ』などと告知を出すと思うか?俺は何やら、胸騒ぎがしてならない。」
「あの…東京様、少しよろしいでしょうか。」
東京が振り返ると、そこには人の良さそうな、30半ばといったところの人物が立っていた。屈強な体と裏腹に、腰が低い。
「なんだ、栃木。今は…」
言葉を遮るように、栃木が続ける。
「ほかの地方に方にも聞きましたが、誰もこの招待状を出してないとのこと。それと、北海道、千葉、岐阜、兵庫、高知、沖縄の六名が、先週から行方不明と…」
「何を言う。たとえ六名がいなくとも、首都である俺と、地方の4大都市がいれば、決め事に滞りもないさ。それと栃木、お前は俺の直々の配下なのだ。もっと堂々と…」
そういった時、会場の照明が、一斉に消えた。

第二話 開いた玉座
今まで明るかった会場の電気が一斉に消え、会場は騒然となった。すると、会場の中央のスクリーンに、一人の人影が浮かび上がる。
「あなた方には、今から新しい首都の座をかけて、戦っていただきます。」
 底に響くような声で、ゲームマスターとも呼ぶべき人物がそう告げる。それを聞いた東京は、怒りを隠せない様子だ。
「何を言っている。今の首都は俺だ。」
「でも、首都になりたいって言う人がいるのに、ずっとあなたが首都っていうのもねぇ。だから、私はほかの人にもチャンスをあげたかったんですよ。」
「ふん、馬鹿馬鹿しい。おい埼玉、栃木、茨城!行くぞ。」
 そう言った東京の前に、立ち塞がる人物、先程まで東京と談笑していたはずの、神奈川がいた。
「どこへ行くおつもりですか?」
「お前…まさか、新しい首都になるつもりか!」
「ええ。私は、復讐の機会をずっと待っていたんですから。」
「復讐だと?」
「あなたは、私から関東の王の座を奪ったんだ!1500年代、関東の中心は小田原だった!それをあなたが、江戸が!私を栄華から引き摺り下ろしたんだ!」
「ならば、相手をしてやる。俺が首都であるのは、単にそう定められたからではない!力が故の首都であること、見せつけてくれる!」
 東京が、大槍を構える。対して神奈川は、手斧のような武器…相性の差は歴然だった。
「お前らも行け!茨城!栃木!埼玉!」
 三人が、神奈川の前に立ち塞がった。茨城は巨大なハンマーを、栃木が盾を、埼玉は槍を持っている。数多の戦場を勝ち残った、鉄壁の布陣だった。そこにいる全員が東京、もとい三人衆に勝利を確信していた。神奈川が勝つはずはないと、そう思っていた。そんな神奈川の口から出たのは、意外な一言だった。
「あなた方は、それでいいのですか?」
 それに答えたのは、茨城だった。
「どういうことだ?」
「あなた方は、ずっと東京の下で働いて、ろくに褒美ももらえないまま、下っ端のままで生き続ける。それでいいのですか?持ったことはないとは言わせませんよ。大都市東京に対する嫉妬や憎悪。」
 これに反応したのは、埼玉だった。
「俺たちは、東京に忠誠を誓った!それを今更裏切れというのか!」
「ええ。その通りです。ただずっと東京に蔑まれ、同格であるはずの他県からも軽く扱われる。あなたの身の上は、よく理解しています。あるはずですよ。東京、首都への野心が!それに…今あなたがこちらにつけば、間違いなく東京は倒せる。そうすれば、あなたは首都になれる。」
 後ろから、怒号が飛ぶ。
「何をモタモタしている!早く進め!前衛のお前が進まなくてどうする!」
 茨城の、よく通る声。だが、今の埼玉に、それは聞こえていなかった。振り向きざま、槍を一閃、茨城の首が飛んだ。かえす刀で、栃木を突き刺す。鉄壁と言われていた布陣は、早々に崩壊した。
「やはり、あなたの武芸は、東京をも凌いでいる。さあ、次は東京です。」
「来い埼玉。叩きのめしてやる!」
 槍同士の激戦が始まった。お互い、手練れである。読み合いからひとつふたつと槍を繰り出す。その度に火花が散り、金属音が響く。決着は一瞬だった。東京が槍を繰り出す時、埼玉はすんでのところでそれを避け、東京の心臓に槍を突き刺した。鮮血、槍はさらに赤く染まり、東京は倒れる。首都はいなくなった。新しい首都をかけた戦いが、始まった。

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作者コメント
最後の方ちょっと雑になっちゃったかも…
今後ともよろしくお願いします。
ぜひ感想、改善点などお願いします。

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