あの夏、忘れたかった 第一夏 連載中

綺羅莉  2026-08-17 20:56:20  通報
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第一夏 忘れたい、忘れられない

ー私には忘れたくて、忘れられない人がいるー

それは、季節外れの涼しい風が吹いていた、あの夏の日のことだった。

当時小学三年生だった私は、田舎で数少ないアクティビティーである「国立花園公園」にきていた。

私は方向音痴のくせに、

「お母さんたちから離れないでね」という、母の話も聞かず、

向日葵畑に突っ込んで行った。

そして、案の定ー

迷子になった。

我ながら、この子大丈夫???と心配になるレベルでバカだった。

「おがぁぁぁさぁーん!うわぁぁぁん!」

と、泣きじゃくる私に

「…大丈夫?」

と、優しく声をかけてくれた男の子がいた。

そうです

認めます、

それが、

初恋でした。

きゃー\(//∇//)\

その子は、私の手を引きながら、

楽しそうに話しだした。

「…僕はねー、高校生になったら、東京にいって、海の見える学校に通うんだー!」

「海…!」

「そう!すっごく綺麗なんだってー!」

「…私もいきたい!」

「でしょ!君、ここの子?だったら、多分海なんて行ったことないよね!」

私は縦にブンブンと頭を振った

すると男の子は、空を見上げて

「…だったら、将来、二人であの学校にはいろうよ!」

「…!!」

私はコクコクと頷いた。

「じゃあそれまでは毎年、この場所で会おうよ!」

「「約束!」」


それから私は、毎年その場所に行った。

しかし、何年待っても、その男の子は現れない。

「どうして…?」

その理由もわからないまま、

時はながれ、私は高校一年生になった。

学校は、もちろん約束の場所、都立臨海学校。

海が見える学校が東京に一つしかなくて、本当に良かったー。

にしても、

なんであの場所に来てくれなかったんだろう、

名前も知らない男の子ー、

私、毎年待ってるんだよー?

住んでる場所も知らないし、

顔もよく覚えてない。

覚えいるのは優しい声と笑顔だけ。

それでも私はずーっとまってる。

ずっと待ってるんだから。

「そして私には今、好きな人がいる。

それは、2年の、近藤先輩だぁー!!!」

「おーおー、今日も元気にやってますねー笑」

仙石 伊澄 人を煽るのが趣味のクズ。

伊澄には、あの男の子のことを話してしまったため、

「またハズレかなぁー?笑笑」

と、このように、あの男の子に似ている人見つけるたび煽ってくる。

入学式の時も、派手に転んだ私に「ほんっとにドジだなぁ笑」と、

話しかけてきた、いや、煽りかけてきた。

「…うるせぇぇぇー!!!」

「うるせぇのはそっちだバーカ」

「もー、喧嘩しないのー!仲良くしてよねー」

「あっ!ふみちゃーん!」

私はふみちゃんに駆け寄った。

「伊澄がねー!いじめてくるのぉー!!!」

「あららー。でも、多分、外因は夏樹なんでしょー?」

「そんなぁー!!!」

「ざまぁ」

「こいつぅぅぅ……!」

……ほんっとムカつく。

でも。

ふと、伊澄が笑った。

「……」

その瞬間。

胸の奥が、少しだけざわついた。

……なんだろう。

この笑い方。

どこかで見たことがある気がする。

「……」

あの男の子。

一瞬、そんな考えが頭をよぎった。

でも、

「……いやいやいや!」

すぐに首を振る。

こんな性格の悪いやつが、あの優しい男の子なわけがない。

てか、大体、こんなに可愛い私をどーしてあの男の子は気づかずにいるかなーおかしくなぁい?

…いや、私だったら、自分だけ覚えてて、

相手が覚えてなかったらどうしようとか考えて

声かけれない気がする…

と、色々考えながら家に帰っていると…

「大体、こんなに可愛い私を、どーしてあの男の子は見つけられないかなー?」

「普通、こんな可愛い子がいたら、向こうから声かけてくるでしょ?」

「……まあ、私だったらちょっと恥ずかしくて声かけられないけど」

そんなことを考えながら、家へ帰っていると――

「ねぇねぇ、そこの君ー」

突然、後ろから声をかけられた。

振り返る。

知らない男の人が二人。

「かわいいねぇー?小学生……いや、制服着てるし中学生かなぁ?」

「ちゅっ、中学生じゃありませんっ!高校生です!」

「え、高校?あ、そっかそっかー」

男はニヤニヤと笑った。

「まあ、どっちでもいいんだけど、お兄さんたちと一緒に遊ばなーい?」

「……あ、遊びませんっ」

なにこいつらっ!

私が可愛いのは事実だけど、

私を中学生と間違えるなんて――

許せない!

……いや。

それより。

でっか……!

身長二メートルあんじゃないの!?

怖い怖い怖い怖い!

「ねーねー?聞いてる?」

「てか、震えちゃってんじゃん笑」

「大丈夫そー?笑」

ひぃっ!

こ、ここは――

逃げるっ!!

私は勢いよく走り出した。

「おっと」

「……え?」

腕を掴まれた。

「なにぃー?どこ行くのー?」

「……っ」

怖い。

手が震える。

「勝手に行ってもらっちゃ困るなぁ」

あ。

終わった。

「……うっ」

涙が出てきた。

「え、泣いてんじゃん笑」

「うわ、マジじゃん」

嫌だ。

怖い。

誰か――

その瞬間。

ぐいっ。

身体が後ろに引っ張られた。

「えっ……?」

誰かが、私の腕を引いた。

そして。

私の前に立った。

「……あの」

聞き慣れた声。

「俺の彼女になんか用ですか?」


「…………え?」

顔を上げる。

「伊澄!?」

そこには、いつもの伊澄がいた。

男たちは伊澄を見ると、舌打ちをして、

「なんだよ、彼氏持ちかよ」

「チッ、行こうぜ」

そう言って、ようやく離れていった。

……や、やっと行ったぁぁぁ。

安心した瞬間、足の力が抜けそうになる。

「……大丈夫か?」

「え?」

伊澄が私の顔を覗き込んでいった。

いつものふざけた顔じゃない。

真剣な顔だった。

「……怖かった?」

「……」

私は小さく頷いた。

「そっか」

伊澄はそれ以上、何も言わなかった。

ただ、私が落ち着くまで隣にいてくれた。

……なんだ。

こいつ。

意外と、優しいんだ。

「……ありがと」

「……おう」

少しだけ照れたように、伊澄が目を逸らした。

その横顔を見ていると、

また、あの日の男の子のことを思い出した。

優しい声。

笑ったときの目。

そして――

私の手を引いてくれた、あの温かい手。

「……」

でも。

やっぱり違う。

きっと、違う。

そうでなきゃ、

なんであの場所に来てくれなかったの?




長い時間見ていただきありがとうございました!

第二夏も近々出したいと思いますので、少々お待ちくださいっ…

    • 4 TELEGRAM   [2026-08-17 23:14:23]  通報

    これ国語の教科書ですか?

    • 5 まう ID:88174d61c   [2026-08-18 07:27:07]  通報

    読みますた
    まじで今まで見たチャチャ小説の中で一番クオ高い
    某恋愛小説とは比べ物にならん

    • 6 綺羅莉   [2026-08-18 09:15:54]  通報

    どうも、作者の綺羅莉です。
    みなさんまず、読んでくださってありがとうございます!こんなにレスがつくとは思いませんでした!そしてすごく褒めていただいて、すごく嬉しいです!!あ、あと、わがままで申し訳ないのですが、褒めていただくのはものすごく嬉しいのですが、なんか、アドバイスとかあったらどんどん言って欲しいです!第二夏も書いていますので、もう少々お待ちください!

    • 7 荒らし   [2026-08-18 09:21:12]  通報

    このスレ100億満点です次もすごいの作れるように頑張ってね

    • 8 綺羅莉   [2026-08-18 09:23:44]  通報

    ありがとうございます!嬉しいです!

    • 9 まう ID:88174d61c   [2026-08-18 09:25:25]  通報

    >>7荒らしが荒らししないほどすごいってことやね88888

    • 10 TELEGRAM   [2026-08-18 11:41:36]  通報

    マジで教科書載せれるれべる

    • 11 匿名さん   [2026-08-18 13:17:43]  通報

    面白くねぇ
    どうせAIだろ

    • 12 ゆめぼし ID:0bbb3e81c   [2026-08-18 13:24:54]  通報

    >>1(^-^)




    こういう小説大好き!
    お話がしっかりしてて見やすくて面白かったです!

    • 13 綺羅莉   [2026-08-18 15:25:22]  通報

    こんにちは!作者の綺羅莉です!
    たくさんの褒め言葉をありがとうございます!「AIだろ」というお言葉も実は、…ちょっと嬉しかったりします…それぐらいいい作品を書けたということですよね…?あと、私は!ゆめぼしさんを尊敬しています!コメントめっちゃ嬉しいです!!!

    • 14 ゆめぼし ID:0bbb3e81c   [2026-08-18 15:30:09]  通報

    >>13
    ありがとう嬉しい
    お互い頑張ろう!

    • 15 綺羅莉   [2026-08-18 15:32:35]  通報

    はい!

    • 16 綺羅莉   [2026-08-18 15:49:59]  通報

    あ、そう言えば!第二夏を書き終えましたので、見ていただければ私が嬉しすぎて小躍りしちゃいます!

    第二夏 誰にも言えない
    https://www.chatting.jp/bbs/thread/722828/

    • 17 ゆめぼし ID:0bbb3e81c   [2026-08-18 15:54:23]  通報

    もう見ましたよ
    面白かったです!

    • 18 綺羅莉   [2026-08-18 20:00:03]  通報

    えー!本当ですか!?嬉しすぎてKpop踊ってます!もしよければ、アドバイスとかありますか!?

    • 19 ID:57dcd9871   [2026-08-18 20:02:46]  通報

    もう少しダンスのキレをよくしたらモチベーション保てると思います!

    • 20 綺羅莉   [2026-08-18 20:05:09]  通報

    なるほど!笑
    頑張ってダンスの練習して、キレキレにします!(私もこんなセンスの言い返しができるようになりたい!

    • 21 ゆめぼし ID:0bbb3e81c   [2026-08-18 20:10:13]  通報

    うちはお話に合った音楽聞きながら書いてると
    なんかそれっぽくなる(???)

    • 22 綺羅莉   [2026-08-18 20:25:31]  通報

    へぇー!そうなんですね!このお話にあった曲ってなんだろう…?

    • 23 綺羅莉   [2026-08-18 20:28:38]  通報

    ていうか、ゆめぼしさん一人称「うち」可愛いですね!

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