小説を批判せずに見てくれる奴だけこい

常連さん  2026-10-02 21:14:50  通報
第一期

第1話 旅立ち

 その国では、最近になって妙な噂が広がっていた。

 ――魔王が、世界を支配しようとしている。

 魔王。

 その名を聞くだけで、人々は顔を曇らせた。

 遠く離れた山の向こうに住み、何人もの手下を従え、いつか人間の暮らす土地をすべて自分のものにしようとしている。

 そう、人々は聞かされていた。

 そして、その魔王を倒すために一人の若者が立ち上がった。

「……俺が行く」

 町の中央にある小さな広場。

 若者は、背中に一本の大剣を背負っていた。

 剣といっても、特別な魔法が込められているわけではない。

 ただ鋼でできた、重くて頑丈な剣だ。

 彼は剣の柄を握る。

 ずしりとした重さが手に伝わってきた。

「本当に一人で行くのか?」

 近くにいた老人が尋ねた。

「ああ」

「魔王のいる場所までは遠いぞ。山も越えなきゃならん。途中にはドラゴンだっている」

「それでも行く」

 若者は答えた。

 怖くないわけではない。

 むしろ怖かった。

 ドラゴンに遭遇すれば、普通の人間などひとたまりもない。

 魔王がどれほど恐ろしい存在なのかも、本人は知らない。

 それでも――。

「誰かが行かなきゃならないだろ」

 若者は振り返った。

 町の人々が、彼を見ている。

 期待している者。

 心配している者。

 そして、祈るような目で見つめる者。

 その視線を受けて、若者は大剣を背負い直した。

「魔王を倒してくる」

 その言葉に、広場から歓声が上がった。

 こうして、勇者の旅が始まった。

 ーーーーーーーーーーーーーーー

 町を出て数時間。

「……疲れた」

 勇者は道端の岩に腰を下ろした。

 先ほどまでの威勢はどこへやら、すでに足は痛くなっていた。

「勇者って、こんなに歩くのかよ……」

 もちろん、誰も答えてくれない。

 目の前には広大な草原。

 その向こうには森。

 さらに遠くには、雲に隠れそうなほど高い山が見える。

 魔王がいるのは、その山のさらに向こうだ。

「遠すぎるだろ……」

 勇者はため息をついた。

 だが、立ち上がる。

 大剣を背負い直す。

「……行くか」

 そのときだった。

 森の奥から、低い音が聞こえた。

 ――グルルル……。

 勇者の足が止まる。

「……」

 ゆっくりと大剣を抜く。

 木々の間から、一匹の巨大な獣が姿を現した。

 四本の脚。

 鋭い牙。

 そして、勇者の身長ほどもある巨体。

「……熊?」

 しかし、普通の熊ではない。

 その身体には硬い鱗のようなものが生えていた。

 獣が唸る。

 勇者は剣を構えた。

「……やるしかないか」

 獣が地面を蹴った。

「うおおおおっ!」

 勇者も走り出した。

 大剣が振り下ろされる。

 ――ガァン!

 鈍い音が森に響いた。

 獣の身体に剣が食い込む。

 だが、倒れない。

「硬っ……!」

 獣の爪が迫る。

 勇者はとっさに横へ飛んだ。

 爪が地面をえぐった。

「こんなの、魔王のところまで行く前に死ぬだろ!」

 それでも勇者は逃げなかった。

 剣を握り直す。

 もう一度、獣へ向かって走る。

 今度は、真正面からではない。

 獣が爪を振り上げた瞬間、その懐へ潜り込む。

「――そこだ!」

 大剣が振り抜かれた。

 獣が倒れる。

 静寂が戻った。

「……はぁ……はぁ……」

 勇者はその場に座り込んだ。

 手が震えている。

 足も震えている。

 けれど、生きている。

「……勝った」

 勇者は空を見上げた。

 夕焼けが広がっていた。

 まだ旅は始まったばかりだ。

 魔王の姿すら、まだ見ていない。

 それでも彼は歩き始める。

 魔王を倒すために。

 世界を救うために。

 そして――

 誰も知らない物語の中へ。

 勇者は、一歩を踏み出した。
    • 101 デスメタル田中 ID:9dc0df87b   [2026-10-09 21:14:31]  通報

    第二期は何編になりますか?

    • 102 常連さん(スレ主)   [2026-10-09 21:16:23]  通報

    さてと、第一期は終了です。無事に勇者は魔王を打ち取り英雄になりました。


    エピローグ「語り継がれる英雄」

    ――それから、数十年の時が流れた。

    ある村の広場。

    そこには、大きな銅像が建てられていた。

    大剣を片手に掲げ、遠くを見据える一人の青年。

    世界を救った英雄。

    かつて魔王を討ち果たした、伝説の勇者である。

    銅像の足元には、花が供えられていた。

    村人たちは毎日のようにそこを訪れ、手を合わせる。

    「勇者様のおかげで、今の平和があるんだなあ。」

    「たった一人で魔王城に乗り込み、魔王を倒したんだろう? とんでもないお方だよ。」

    「しかも、魔王軍の兵士たちまで打ち破ったんだ。まさに英雄だな!」

    そんな声が、広場のあちこちから聞こえてくる。

    その日の午後。

    銅像の近くにあるベンチでは、一人のおばあさんが子供たちに囲まれていた。

    「おばあちゃん! 今日も勇者様のお話を聞かせて!」

    一人の男の子が目を輝かせる。

    「あらあら、昨日も聞いたじゃないか。」

    「だって、何度聞いても面白いんだもん!」

    子供たちは口々にせがんだ。

    おばあさんは微笑み、ゆっくりと語り始めた。

    「それじゃあ、今日は魔王との最後の戦いのお話をしてあげようかね。」

    「やった!」

    子供たちは身を乗り出した。

    「昔々、世界を支配しようと企む恐ろしい魔王がおったそうな。魔王は大きな斧を振るい、数多くの人々を苦しめていた。」

    「それを勇者様が倒したんだよね!」

    「そうじゃ。勇者様は大きな剣を持ち、一人で魔王城へと乗り込んだんじゃ。」

    おばあさんは、遠くに見える銅像へ目を向けた。

    「恐ろしい魔物も、強い四天王も、勇者様は一人で乗り越えていった。そして、ついに魔王と対峙したんじゃ。」

    「魔王って、そんなに強かったの?」

    「ああ。それはもう、恐ろしい相手だったそうじゃ。大きな斧を振るい、勇者様を何度も追い詰めた。それでも勇者様は決して諦めなかった。」

    子供たちは息をのんだ。

    「そして最後には、勇者様の剣が魔王の斧を斬り裂いた。武器を失った魔王は命乞いをしたそうじゃが、勇者様は世界の平和を守るため、魔王を討ち果たしたんじゃ。」

    「すっげえええ!」

    男の子が立ち上がった。

    「僕も勇者様みたいになりたい!」

    「僕も!」

    「私も、困っている人を助けられる人になりたい!」

    子供たちは銅像を見上げた。

    その目には、憧れが輝いていた。

    おばあさんは嬉しそうに笑った。

    「そうかい、そうかい。きっと立派な人になれるよ。」

    やがて、夕日が村を照らし始めた。

    広場では村人たちが帰り支度を始め、子供たちも家へと走っていく。

    銅像は夕日に照らされ、長い影を地面へ落としていた。

    その夜、村の酒場では、また別の村人たちが勇者の話をしていた。

    「勇者様は本当にすごいお方だったな。」

    「ああ。一人で魔王を倒すなんて、普通の人間には到底できない。」

    「きっと、勇者様のような人がいたからこそ、俺たちは今こうして平和に暮らせるんだ。」

    誰もが笑顔だった。

    誰もが勇者を称えていた。

    子供たちは勇者に憧れ、大人たちは勇者を敬い、老人たちは勇者の物語を語り継いだ。

    勇者がこの世を去った後も、その名が忘れられることはなかった。

    彼の冒険は本になり、歌になり、芝居になった。

    そして、何十年、何百年と時が流れても、人々は語り続けるのだろう。

    一人の勇者が世界を救った物語を。

    たった一人で魔王を倒した、偉大な英雄の物語を。

    ――その物語の中に、戦士の名が記されることはなかった。

    誰も彼の存在を語らなかった。

    誰も彼の活躍を知らなかった。

    そして、誰も疑わなかった。

    勇者が、すべてを一人で成し遂げたのだと。

    勇者は、偉大なのだと。

    第一期「勇者」編――完。

    • 103 常連さん(スレ主)   [2026-10-09 21:19:34]  通報

    >>101じゃあ、今日のの21:30に公開します。(第二期の第一話を)
    小説のいたるところに不可解な点があったと思います。
    第二期へ行く前に。考察をしておくことをお勧めします。
    あと、第一期の感想を書いてくれると、とても励みになります。できればでよいので、感想の方もお願いします。
    タイトルを決めてなかったのでついでに決めときます。「ある勇者の英雄譚」ということで。

    • 104 チャベリのにゃん姫   [2026-10-09 21:27:45]  通報

    第1期めっちゃよかったです!

    • 105 常連さん(スレ主)   [2026-10-09 21:29:06]  通報

    ちょっと、30分からおくれるかもです。

    • 106 常連さん(スレ主)   [2026-10-09 21:38:35]  通報

    考察するためのヒント:戦士は英雄譚に出てこなかった。
               戦士がいた証拠も魔王城と共に燃え尽きた。
               賞賛を浴びたのは勇者だけ。
               勇者は訂正も何もせずに死んでいった。

    • 107 デスメタル田中 ID:9dc0df87b   [2026-10-09 21:42:00]  通報

    もしかして戦士が何故か蘇って"真実"を広める感じのストーリー?

    • 108 常連さん(スレ主)   [2026-10-09 21:43:15]  通報

    >>107第二期は「戦士編」かな?

    あなたが欲しいのは、考える「時間」ですか?それとも第二期と言う「答え」ですか?

    • 109 デスメタル田中 ID:9dc0df87b   [2026-10-09 21:44:43]  通報

    >>108考える時間。何故なら二期への興味心や期待が膨らむから

    • 110 常連さん(スレ主)   [2026-10-09 21:45:44]  通報

    >>109じゃあ、22:00に第二期を投稿します。それまで第一期の余韻と第二期の期待を噛みしめてください。

    • 111 常連さん(スレ主)   [2026-10-09 22:01:33]  通報

    答え合わせの時間ですね。第二期が来ました。

    • 112 常連さん(スレ主)   [2026-10-09 22:02:32]  通報

    第1話「魔王の誕生」

    青年には、何の変哲もない日常があった。

    朝起きて、パンを食べる。

    庭に出て、大斧を振るう練習をする。

    昼には本を開いて勉強し、夕方になれば友達と遊ぶ。

    時には失敗して怒られ、時には友達と笑い合う。

    そんな、どこにでもある毎日。

    青年は、それが幸せだった。

    世界を救いたいわけでもない。

    誰かに称賛されたいわけでもない。

    ただ、この暮らしが続いてほしかった。

    ――しかし、そんな青年をいじめている少年がいた。

    少年は青年の持ち物を奪い、からかい、時には暴力を振るった。

    青年が抵抗すれば、さらにひどい仕打ちをした。

    青年にとって、少年はできることなら関わりたくない相手だった。

    一方、少年にも大好きなものがあった。

    それは、勇者の昔話だった。

    「昔々、世界を支配しようとする魔王がいました」

    少年は、何度もその物語を読んだ。

    魔王に立ち向かう勇者。

    一人で敵を打ち倒し、恐ろしい魔王を討ち果たす勇者。

    そして、世界中から称賛される勇者。

    少年は、その姿に憧れていた。

    自分も、あんなふうになりたい。

    強くなって、英雄になって、誰もが自分を称えるような存在になりたい。

    そのために、少年は毎日剣の練習を続けた。

    雨の日も、風の日も。

    何度転んでも、何度失敗しても。

    しかし、どれだけ練習しても、少年は勇者にはなれなかった。

    少年は悩んだ。

    何が足りないのだろう。

    剣の腕か。

    勇気か。

    それとも、才能か。

    ある日、少年は昔話を読み返していた。

    何度も読んだ、勇者が魔王を倒す物語。

    そこで、ふと気がついた。

    「……あれ?」

    少年は本を閉じた。

    この世界には、勇者が倒すべき魔王がいない。

    ならば、自分が勇者になることもできない。

    少年はしばらく考え込んだ。

    そして、ゆっくりと顔を上げた。

    「……いなければ、作ればいいんだ」

    そのとき、窓の外を通りかかった青年が目に入った。

    いつも自分がいじめている青年。

    特別に有名でもない。

    世界を救うような力もない。

    ただ、普通に暮らしているだけの青年。

    少年は笑った。

    「……お前が魔王になればいい」

    それは、少年にとって名案だった。

    魔王がいれば、勇者になれる。

    勇者になれば、英雄になれる。

    英雄になれば、誰もが自分を称えてくれる。

    少年は、その日から計画を始めた。

    そして、ある日。

    「なあ。今度、一緒にピクニックに行かないか?」

    少年は青年を誘った。

    青年は少し驚いた。

    いつも自分をいじめている少年からの誘いだったが、断れば何をされるか分からない。

    「……いいけど」

    二人は町を離れ、山道を進んだ。

    やがて、木々の向こうに古びた館が見えてきた。

    壁は崩れかけ、庭には雑草が生い茂っている。

    人の住んでいる気配はなかった。

    「ここで休もうぜ」

    少年は、青年を館の中へと案内した。

    そして――

    ガチャン。

    背後で、扉が閉まった。

    「……え?」

    青年が振り返る。

    少年は、扉の向こう側に立っていた。

    「悪いな」

    「おい、何をする気だ!」

    少年は、笑いながら告げた。

    「お前には、ここで魔王になってもらう」

    「……は?」

    青年には、意味が分からなかった。

    「何言ってんだよ! 開けろ!」

    青年が扉を叩く。

    しかし、少年は答えなかった。

    「安心しろよ。いつか、お前を倒しに来てやる」

    その声を最後に、足音が遠ざかっていった。

    青年は必死に扉を開けようとした。

    だが、扉はびくともしなかった。

    窓を探した。

    外へ通じる通路を探した。

    壁を調べ、床を調べ、あらゆる場所を探し回った。

    それでも、外へ出ることはできなかった。

    館には、呪いがかけられていた。

    一度閉じ込められた者は、決して外へ出られない。

    どれだけ力を込めても。

    どれだけ知恵を絞っても。

    扉を壊そうとしても、窓から出ようとしても。

    館の外へ出ることだけは、どうしてもできなかった。

    青年は何度も試した。

    何度も、何度も。

    しかし、結果は変わらなかった。

    やがて、青年は床に座り込んだ。

    「……なんでだよ」

    返事をする者はいない。

    「俺が……何をしたっていうんだよ」

    声が、空っぽの館に響いた。

    青年は泣いた。

    怒った。

    叫んだ。

    それでも、誰も来なかった。

    館には、わずかな食料と生活用品が残されていた。

    青年はそれらを使いながら、どうにか暮らした。

    そして、唯一持ってきていたパソコンを起動した。

    誰かに助けを求めよう。

    青年は必死に文章を打ち込んだ。

    自分がどこにいるのか。

    何が起きたのか。

    誰か、助けてほしい。

    しかし、電波がなかった。

    何度送信を試みても、誰にも届かなかった。

    画面には、送信できなかったことを示す表示が残る。

    青年は、しばらくその画面を見つめていた。

    そして、パソコンを閉じた。

    「……もう、いいや」

    それから、何年もの月日が流れた。

    青年は、ほとんど外へ出ることを諦めていた。

    日付を確かめることも少なくなった。

    窓の外を見ることも減った。

    ただ、生きるために虫や雑草を食べ、眠り、目を覚ます。

    そんな日々を繰り返していた。

    自分を閉じ込めた少年が、今どうしているのか。

    もう大人になったのだろうか。

    自分のことなど忘れてしまったのだろうか。

    それとも、まだ自分を倒しに来るつもりなのだろうか。

    考えても、答えは出なかった。

    そして、ある日のこと。

    ギィィ……。

    館の入口から、音がした。

    青年は顔を上げた。

    何年も聞いていなかった音だった。

    誰かが、扉を開けたのだ。

    「……誰だ?」

    青年は立ち上がった。

    入口には、一人の男が立っていた。

    男は館の中を見渡し、ひどく驚いた様子だった。

    「……人が住んでいるのか?」

    青年は、信じられないものを見るような目で男を見つめた。

    そして、駆け寄った。

    「助けてくれ!」

    男は驚いて一歩下がった。

    「うわっ! どうしたんだ、あんた!」

    「頼む! ここから出してくれ!」

    青年は男の服をつかんだ。

    「何年も……何年も、ここに閉じ込められてるんだ!」

    男の表情が変わった。

    「……何年も?」

    「ああ! 頼む、助けてくれ!」

    男は青年を落ち着かせると、館の入口へ向かった。

    青年も後を追った。

    だが。

    「……あれ?」

    男が館の外へ出た直後、青年は入口で足を止めた。

    目の前には、開いた扉がある。

    外の景色も見える。

    それなのに、一歩も踏み出せない。

    「……どうしてだ?」

    男は青年を引っ張ろうとした。

    しかし、青年の体は見えない壁に阻まれたかのように動かなかった。

    男は眉をひそめた。

    「これは……」

    男は扉の周囲を調べた。

    何度か方法を変えて試してみたが、結果は同じだった。

    やがて男は、青年に尋ねた。

    「いったい、何があったんだ?」

    青年は、これまでの出来事を話した。

    少年にいじめられていたこと。

    ピクニックに誘われたこと。

    この館に閉じ込められたこと。

    呪いのせいで、どうしても外へ出られないこと。

    そして、少年が最後に残した言葉。

    「いつか、お前を倒しに来てやる」

    男は黙って聞いていた。

    「……そいつは、あんたを殺すつもりなのか?」

    青年はうつむいた。

    「分からない。でも……あいつなら、やりかねない」

    男は腕を組み、考え込んだ。

    「なるほどな。呪いの種類は分からない。今の俺には、解く方法も分からない」

    「……じゃあ、俺は一生ここに?」

    青年の声が震えた。

    男はすぐには答えなかった。

    そして、青年の方を向いた。

    「いや。諦めるのはまだ早い」

    「……え?」

    「俺は、この呪いを解く方法を探す。今すぐには無理でも、方法がないと決まったわけじゃない」

    男は青年の目を見た。

    「それに、あんたが悪いことをしたわけじゃないんだろう?」

    青年は、小さくうなずいた。

    「なら、あんたが一方的に苦しめられて終わりなんて、俺は納得できない」

    その言葉を聞いて、青年は久しぶりに誰かが自分の味方になってくれたような気がした。

    男は、それからも館を調べた。

    呪いについて手がかりがないか、古い書物を探し、館の周囲も確認した。

    しかし、その日だけで呪いを解くことはできなかった。

    男は一度、館を離れることにした。

    「必ずまた来る。今度は、呪いを解く手がかりを探してくる」

    青年は不安そうに男を見た。

    「……本当に?」

    「ああ。約束する」

    男はそう言い残し、館を後にした。

    青年は、男の背中が見えなくなるまで見送った。

    そして、再び静寂が訪れた。

    しかし、青年の心には、以前とは違うものが残っていた。

    希望。

    そして――怒り。

    自分は、ただ普通に暮らしていただけだった。

    それなのに、何年もの時間を奪われた。

    友達と遊ぶことも。

    勉強することも。

    外の世界を歩くことも。

    すべて、奪われた。

    そして、あの少年はいつか自分を倒しに来ると言った。

    青年は、自分の手を見つめた。

    かつては、ただの生活の一部だった大斧。

    庭で振るっていた、あの大斧。

    今は、それが自分を守るための武器に思えた。

    「……もう、嫌だ」

    青年は大斧の柄を握った。

    「俺は……生きたい」

    誰かを傷つけるためではない。

    誰かに称賛されるためでもない。

    ただ、自分の命を守るために。

    そして、いつか自分を閉じ込めた少年と向き合うために。

    青年は決意した。

    もう、ただ助けを待つだけではいない。

    自分の身を守る力を手に入れる。

    同じように苦しむ者がいるのなら、仲間にする。

    一人では何もできなくても、仲間がいればできることがあるかもしれない。

    それから数日後。

    男は約束どおり、再び館を訪れた。

    今度は、何冊もの書物を抱えていた。

    「待たせたな。まだ呪いを解く方法は見つかっていないが、調べる価値のある手がかりはいくつかあった」

    青年は男を見つめた。

    そして、静かに言った。

    「……あなたの名前を聞いていなかったな」

    男は少しだけ考えた後、答えた。

    「夜。俺は、夜と名乗っている」

    「……夜?」

    「ああ。そう呼んでくれ」

    青年は、その名を心に刻んだ。

    夜は書物を置き、青年の向かいに座った。

    「それで、あんたはこれからどうしたい?」

    青年は少しの間、考えた。

    そして、顔を上げた。

    「俺を閉じ込めた奴が、いつかここに来る。そいつが俺を殺そうとするなら……今度は、自分の命を守りたい」

    夜は黙って聞いていた。

    「それに、俺と同じように理不尽な目に遭っている人がいるなら、助けたい。俺一人じゃ無理でも、仲間がいれば……」

    青年は、大斧を握り直した。

    「俺に、力を貸してくれないか?」

    夜はしばらく青年を見つめていた。

    やがて、ゆっくりとうなずいた。

    「……分かった。俺にできることなら協力しよう」

    青年は、深く頭を下げた。

    その日、二人は約束を交わした。

    呪いを解く方法を探すこと。

    青年が自分の身を守る力を身につけること。

    そして、同じように苦しむ者たちを集め、互いに助け合うこと。

    それが、すべての始まりだった。

    まだ、名前もない。

    旗もない。

    兵士もいない。

    ただ、理不尽に人生を奪われた青年と、その味方になった男がいるだけだった。

    しかし、やがて人々は、彼らの集まりをこう呼ぶことになる。

    ――魔王軍、と。

    そして、青年はまだ知らなかった。

    自分がいつか、世界中から恐れられる「魔王」と呼ばれることを。

    第二期「魔王」編――第1話「魔王の誕生」 完。

    • 113 常連さん(スレ主)   [2026-10-09 22:03:53]  通報

    大ヒント出してたんだけど、正解者はいなかったみたいですね。答え合わせをしていくことになります。第一期と照らし合わせて読んでみると面白いかもですね。

    • 114 デスメタル田中 ID:9dc0df87b   [2026-10-09 22:10:33]  通報

    全ては勇者の掌という事だったのか…

    • 115 常連さん(スレ主)   [2026-10-09 22:14:47]  通報

    >>114でもそれは素晴らしいことでしょう?あなた達は勇者を応援し勇者に勝ってほしいと願ったのだから望みどうりの世界でしょう?小説の中の住民も勇者を称えるのだから、素晴らしいことでしょう?掌の上で踊り、勇者自体も自分の掌で理想通りに踊る。それは素晴らしいことでしょう?その裏で何があったかなんて関係ないのが現代社会でしょう?みたいな感じかな。こっから魔王視点の物語を書いくけど、嫌な人いる?いるなら、二次創作の逃げ道などを残すためにここで終わっておく。

    • 116 デスメタル田中 ID:9dc0df87b   [2026-10-09 22:16:46]  通報

    一期が勇者。二期が魔王なら、三期は剣士だな

    • 117 常連さん(スレ主)   [2026-10-10 21:09:42]  通報

    今日も今日とて投稿していく。もしかしたら投稿ペース上げるかも、新しいアイデアが思いついて書きたくてうずうずしてるからね。

    第2話『魔王軍』

    「……本当に、協力してくれるのか?」

    青年は、目の前に並ぶ三人を見つめた。

    「当たり前だろ。夜がそこまで言う相手だ。少なくとも、話くらいは聞くさ」

    壁に寄りかかりながら、化が答えた。

    「それに、状況を整理すればするほど、君が魔王と呼ばれる理由が分からない。君はただ、閉じ込められていただけなのだろう?」

    知は腕を組み、静かに言った。

    「……だったら、私たちが手伝ってあげる。あなたが何をしたのか、何も知らない人たちにまで嫌われるなんて、おかしいもの」

    花は青年の顔を見て、微笑んだ。

    青年はしばらく何も言えなかった。

    かつて、誰かに助けてほしいと願っていた。

    けれど、誰も助けてくれなかった。

    自分の言葉を信じてくれる人など、もういないと思っていた。

    「……ありがとう」

    それだけ言うのが精いっぱいだった。

    夜は、そんな青年の肩を軽く叩いた。

    「これで四人だな」

    「いや、俺たちもいるぞ」

    声がした。

    振り返ると、そこには数人の男女が立っていた。

    かつて青年と同じ村で暮らしていた者たちだった。

    「村じゃ、お前が魔王だって話になってる。でも……俺たちは、お前がそんなことをする人間じゃないって知ってる」

    「昔から、困ってる人を放っておけない奴だったもんな」

    青年は目を見開いた。

    「……でも、俺は……」

    「いいんだ。全部を信じてるわけじゃない。けど、お前の話を聞く前から悪人だって決めつけるのは違うだろ?」

    青年は俯いた。

    そして、静かに頷いた。

    その日から、少しずつ仲間が増えていった。

    境遇を知って手を差し伸べる者。

    勇者の噂に疑問を抱いていた者。

    居場所を失い、行く当てのなかった者。

    理由はそれぞれだったが、彼らには共通点があった。

    誰かに決めつけられることの苦しさを、知っていたのだ。

    やがて、青年たちは一つの集団となった。

    その名は――

    **魔王軍。**

    もちろん、彼ら自身が世界征服を目指していたわけではない。

    彼らが望んだのは、ただ、自分たちが安心して暮らせる場所だった。

    そして、その日。

    魔王軍の創立メンバーは、全員で写真を撮ることにした。

    「もっと詰めろ! 全員入らないだろ!」

    「おい、誰だ! 俺の頭に肘を置いてる奴!」

    「ちょっと待って! 私、目を閉じちゃった!」

    「撮り直しだ、撮り直し!」

    何度も失敗を繰り返し、ようやく一枚の写真が撮れた。

    中央には青年と夜。

    その周囲には、化、知、花、そして彼らを信じて集まった仲間たち。

    みんなが笑っていた。

    青年も笑っていた。

    その写真には、まだ誰も知らない未来が写っていた。

    彼らが何人残るのか。

    誰が去るのか。

    そして、この笑顔がいつまで続くのか。

    それを知る者は、誰もいなかった。

         *

    魔王軍の日々は、思いのほか忙しかった。

    朝は訓練。

    昼は食料の確保や周辺の調査。

    夕方には、勇者が攻めてきた場合に備えた作戦会議。

    そして夜には、食事をしながらくだらない話をする。

    「遅い! もっと腰を入れろ!」

    化の声が訓練場に響いた。

    「これでも頑張ってるんだよ!」

    「勇者が待ってくれると思うか?」

    「勇者が来る前に、俺が化に殺されるんじゃないか!?」

    周囲から笑い声が上がった。

    化は呆れたようにため息をついた。

    「まったく……これじゃ先が思いやられるな」

    そう言いながらも、その顔には笑みが浮かんでいた。

    知は知で、仲間たちに戦術を教えていた。

    「敵の動きを予測するには、相手の目的を考えることだ。勇者が名声を求めているのなら、正面から攻めてくる可能性が高い」

    「でも、裏から来たら?」

    「その場合は、裏から来る可能性を考えていなかった私たちの負けだな」

    「結局、何でもありじゃないか!」

    「だから考えるんだ」

    知の説明に、仲間たちは頭を抱えた。

    一方、花はというと、訓練場の隅で花を育てていた。

    「……花、何してるんだ?」

    青年が尋ねると、花は顔を上げた。

    「花を育ててるの」

    「それは見れば分かるけど……」

    「ここに花畑があったら、みんなの気持ちも少しは明るくなるでしょう?」

    青年は、しばらくその花を見つめた。

    「ああ。そうだな」

    そんな何気ない日々が、青年には嬉しかった。

    閉じ込められていた頃には、想像もできなかった生活だった。

    誰かと笑い、誰かと喧嘩し、誰かと明日の予定を考える。

    それだけで、ここに来てよかったと思えた。

    もっとも、彼らの日常は決して平和なことばかりではなかった。

    「俺の肉がないんだけど!?」

    「知らないな」

    「お前、今口元にソースついてるだろ!」

    「これは……味見だ」

    「味見で肉一枚丸ごと食う奴があるか!」

    夕食の席では、毎日のようにおかずの取り合いが起きていた。

    「二人とも、落ち着きなさい!」

    花が止めに入る。

    「でも、こいつが!」

    「先に取ったのはそっちだろ!」

    「……もう一枚焼けばいいんじゃないか?」

    青年が提案すると、二人は同時に振り返った。

    「それなら最初からそうしろ!」

    「お前も食べたいだけだろ!」

    「えっ、俺!?」

    食堂は笑い声に包まれた。

    青年は思った。

    いつまでも、こんな日々が続けばいい。

         *

    もちろん、彼らは遊んでばかりいたわけではない。

    勇者がいつ攻めてくるのか。

    どの道を通るのか。

    どこで迎え撃ち、どうすれば仲間を守れるのか。

    それは魔王軍にとって、命に関わる問題だった。

    ある日の作戦会議で、知が地図を広げた。

    「勇者が我々を討伐するつもりなら、まずはこの山を越えてくる可能性が高い」

    「山にはドラゴンがいるぞ?」

    仲間の一人が言った。

    そのドラゴンは、青年たちが保護した小さな個体だった。

    今では魔王軍の一員のような扱いを受け、食事の時間になると食堂に顔を出すこともある。

    ただし、食べる量は洒落にならなかった。

    「山に配置して、侵入者が来たら知らせてもらおう」

    青年が言うと、知は頷いた。

    「賛成だ。ただし、ドラゴンに戦闘を任せきりにするのは危険だ。あくまで警戒役だな」

    「よし、じゃあ俺がドラゴンと一緒に山へ行く!」

    「お前、昨日ドラゴンに追いかけられてなかったか?」

    「それは餌を持ってたからだ!」

    「餌を持ってたら追いかけられるのかよ!」

    また笑い声が起きた。

    青年も笑った。

    だが、会議が終わり、誰もいなくなった地図の前で、彼は一人立ち止まった。

    勇者は、きっと来る。

    いつか、自分たちを倒すために。

    そして、その勇者が自分を倒せば、世界中の人々は喜ぶのだろう。

    たとえ、自分が何も悪いことをしていなくても。

    「……俺たちは、ただ生きたいだけなのにな」

    その呟きに答える者はいなかった。

         *

    それから、しばらくの時が流れた。

    魔王軍は少しずつ大きくなり、最も多いときには二百人ほどの仲間がいた。

    だが、彼らの居場所は、決して誰もが認めてくれるものではなかった。

    青年が魔王と呼ばれていること。

    魔王軍という名前。

    勇者がいつか彼らを倒し、世界に平和をもたらすという噂。

    それらは、彼らの知らないところで人々の間に広まっていた。

    そしてある日、一人の仲間が買い物のために近くの村を訪れた。

    必要な食料を買い、何事もなく帰る。

    それだけの、いつもと変わらない用事のはずだった。

    しかし、村の入り口に立った彼を見て、村人の一人が叫んだ。

    「魔王軍だ!」

    その声に、周囲の人々が一斉に振り返った。

    「魔王が来たぞ!」

    「村を襲いに来たんだ!」

    「早く追い返せ!」

    「待ってくれ! 俺はただ、買い物に来ただけだ!」

    彼は慌てて説明した。

    だが、誰も聞こうとしなかった。

    「嘘をつくな!」

    「勇者様が魔王を倒すって言ってるんだぞ!」

    「お前たちが悪い奴らだってことは、みんな知ってるんだ!」

    「だから、違うって……!」

    彼の声は、怒号にかき消された。

    やがて、村人たちは彼を村の外へ追い出した。

    買い物はできなかった。

    必要だった食料も、手に入らなかった。

    彼は村を離れ、しばらく歩いたところで足を止めた。

    「……なんなんだよ」

    拳を握りしめる。

    腹が立った。

    何も知らないくせに。

    自分たちが何をしてきたのかも知らないくせに。

    どうして、最初から悪人だと決めつけるのか。

    言い返してやりたかった。

    怒鳴り返してやりたかった。

    だが、それ以上に辛かった。

    何を言っても、信じてもらえない。

    自分の言葉が届かない。

    どれだけ説明しても、相手は最初から答えを決めている。

    その苦しさを、彼はよく知っていた。

    「……もう、いい」

    彼は、魔王軍へ戻らなかった。

         *

    数日後。

    青年の前に、一人の仲間が現れた。

    「……すまない。俺、魔王軍を辞めたい」

    青年は、すぐには返事ができなかった。

    「何かあったのか?」

    「村で買い物をしようとしたんだ。でも、魔王軍だってだけで追い返された」

    「……そうか」

    「俺たちは、ただ普通に暮らしたいだけなのに。どこへ行っても魔王の仲間だって言われる。何もしてないのに、石を投げられるような目で見られるんだ」

    青年は、俯いた。

    「……すまない」

    「お前が謝ることじゃないだろ!」

    仲間は思わず声を荒らげた。

    「お前だって、何も悪いことをしてないんだろ!?」

    青年は答えなかった。

    答えられなかった。

    仲間はしばらく黙っていたが、やがて深く息を吐いた。

    「……悪い。お前に怒ってるわけじゃないんだ」

    「分かってる」

    「少し、休みたいんだ。もう、疲れた」

    青年は、彼を引き止めなかった。

    引き止めることができなかった。

    「……今まで、ありがとう」

    それだけ言って、頭を下げた。

    仲間は何も言わずに背を向けた。

    その背中が見えなくなるまで、青年はずっと立ち尽くしていた。

         *

    一人が去った。

    それが、始まりだった。

    その後も、少しずつ仲間が辞めていった。

    家族に帰ってこいと言われた者。

    仕事を失い、生活できなくなった者。

    どこへ行っても魔王軍の一員だと知られ、居場所を失った者。

    そして、ただ疲れてしまった者。

    彼らを責めることはできなかった。

    青年自身、彼らがどれほど苦しんでいるのか、痛いほど分かっていたからだ。

    それでも、仲間が一人減るたびに、青年の胸には穴が開いたような感覚が残った。

    二百人いた仲間は、百五十人になった。

    百人になった。

    八十人になった。

    そして、いつしか五十人ほどになっていた。

    食堂は静かになった。

    以前は取り合いになっていた料理も、余るようになった。

    訓練場から聞こえる声も、少なくなった。

    かつて全員で撮った写真を、青年は何度も見返した。

    写真の中では、誰もが笑っていた。

    あの頃は、みんなここにいた。

    みんな、明日も一緒にいられると思っていた。

    「……俺が、魔王だからなのか?」

    呟いた言葉は、誰にも届かなかった。

    彼は写真を握りしめた。

    守りたかった。

    ただ、仲間たちを守りたかった。

    それなのに、自分の存在が仲間たちを苦しめているのだとしたら。

    自分が魔王と呼ばれている限り、仲間たちは普通の生活を送れないのだとしたら。

    いったい、自分はどうすればいいのだろう。

    答えは出なかった。

         *

    そして、ある日。

    魔王軍から去った者の一人が、勇者と戦士のもとを訪れた。

    「……魔王軍の情報を持っています」

    男は、そう言った。

    勇者は興味深そうに顔を上げた。

    「ほう。それはありがたい」

    「内部の構成員は、今では五十人ほどです。山にはドラゴンが配置されています。それから……」

    男は、知っていることをすべて話した。

    仲間の名前。

    拠点の場所。

    警戒している道。

    作戦会議で決まった防衛計画。

    かつて仲間と呼び合った者たちの情報を、次々と明かしていった。

    戦士は、眉をひそめた。

    「……本当に、それでいいのか?」

    男は一瞬、言葉に詰まった。

    「……俺は、もう疲れたんです」

    そう答えると、目を伏せた。

    「どこへ行っても、魔王軍の仲間だと言われる。何もしていないのに、悪人扱いされる。もう、あんな生活には戻りたくない」

    勇者は男を見つめた。

    そして、穏やかに微笑んだ。

    「安心しろ。君の苦しみは、私が終わらせてみせる」

    男は、その言葉を聞いて、深く頭を下げた。

    勇者は地図を広げた。

    「さあ、行こう。魔王を倒し、世界に平和を取り戻すんだ」

    戦士は、地図を見つめたまま黙っていた。

    その表情を見て、勇者が尋ねた。

    「どうした?」

    「……いや、何でもない」

    戦士は顔を上げた。

    「行こう」

    こうして、勇者たちの冒険が始まった。

    彼らが何を信じ、何を目指して旅立ったのか。

    それを知る者は、彼ら自身を含めて、まだ誰も疑ってはいなかった。

    そして、彼らが討伐しようとしている魔王もまた、仲間たちを守る方法を探し続けていた。

    同じ世界に生きながら、彼らの見ている世界は、あまりにも違っていた。

    • 118 チャベリのにゃん姫   [2026-10-10 21:26:32]  通報

    この話めっちゃいい

    • 119 常連さん(スレ主)   [2026-10-13 21:52:32]  通報

    テスト期間に入ったため小説を出すのが困難になります。22から再開しようと思いますが、勉強につかれたときにあげるかもです。

    • 120 デスメタル田中 ID:9dc0df87b   [2026-10-14 14:56:54]  通報

    てかこれバリバリ現代なのか…もしや勇者編は勇者の視点だったから中世ファンタジー化してた感じ?

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