ゴーヤ 2015-04-06 20:04:51 |
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『少年のちいさな恋愛戯曲』
「第2章、光の姿」
心に埋まる
ひとかけらの光
それに無知なぼくは戸惑った。
全てが嫌いだった筈の
この自分(せかい)の中で
消しきれないこの光。
普通の人ならこの光の存在を
知っているのだろう。
だがぼくは知らない。
経験が薄いやくたたずな
ぼくの心はその光を嫌った…
暫くして気づいた。
あの光の中にいた少女は、
ずっと誰かを見続けている。
とても眩しく
あの光と同じ輝きの目で。
ぼくは悟った。
この光の正体が「恋」だった事を。
これは、独りだったぼくが
恋をして人間になれた話。
その始まり、
つまり終わりへの一歩だった……
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