玲亜! 2022-11-20 21:40:46 |
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第1話「目覚め」
うぅ……
暖かな日差しが当たり、気持ちが良い。
ん?ここはどこだ?
確かさっきまでゲームしてたはずだか……
寝ちゃったのか?
目を開けるとそこは、見知らぬ場所だった。
地面は草原で、周りには木が生え、鳥のさえずりが聞こえている。
俺は混乱した。だってさっきまで確かに家でゲームをしていてた。
もしかして、これも夢か……?ほっぺをつねる。痛い
もう完全にわけわかめ状態だ。
とりあえず辺りをうろうろした。同じ景色が続く。
ここで俺はようやく理解した。どうやら別の世界に行ってしまったようだ。同時に絶望した。
目覚めた場所で留まるか、ひたすら歩きつづけるか迷った。歩いたら体力を使ってしまう……
いや、でも何か行動を起こさないことには何も始まらない。歩くことを決意し、ひたすら進み続けることにした。
あぁ……何も景色が変わらない。それどころか喉が乾いてきてしんどい……少し休憩しよう。
その場に座りこんだ時のことだった。
東の方に木でできた小さな家が見えた。明かりがついている。
……!?行ってみるか……
重たい体を起こし、よろよろとふらつきながら、懸命に家に向かう。
家に着いた。ノックするか?いや、でもこんな異世界?にどんな人がいるか分からない。怖い。
やっぱり引き返そうか……
……でも行動を起こさないと何も始まらない。
よし。
勇気をだして家のドアをノックした。
すると中からおじいさんが出てきた。
「おぉ……よく来たのぅ」
「今から君に頼みたいことがあるんじゃ」
え……
「この森を抜け、砂漠を抜け、海を渡り、山のてっぺんにある城に魔王がいるから倒してきてほしいんじゃ。」
!?!?
このよく分からない展開に頭がついてこない。
これから俺、どうなるんだ……
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