「精市・・・。大好きだったよ」 それだけ言い残しては消えていくハルの姿 俺が恋をした姿そのものだった 可愛いのに どこか切なげで儚くて 抱き締めれば壊れてしまいそうな後ろ姿。 俺はただ涙を流した。 止められなくて 溢れ出して 夕日が差し込む教室で 足元に落ちていく涙は ハルへの気持ちを表していた。