櫻ヶ谷 2012-04-30 10:04:13 |
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辛い、苦しい、泣きたい
本当はそう言いたいはずなのに
君は明るく元気に笑う・・・
気持ちを隠し笑う・・・
一緒に笑う僕は何も言えない
痛さにも似た悲しみ
君は俺の歌姫、美しい歌声でメロディを紡ぐ
初めて見た時、心を奪われた
目が離せなくて鼓動は高鳴る
独り占めさえしたくなった
強く抱きしめれば壊れてしまいそうな歌声に耳を傾ける
繊細で、綺麗で・・・
俺の頭に残った言葉はただ一つ
好きだ
恋に落ちたんだ
一瞬で歌声に魅了され
独り占めしか考えれなかった
好きで好きで仕方なかったんだ
「謙也さん、何してはるんですか?」
「んー、ちょっと曲作ろうと思ってな」
あの歌声を忘れられずに居る
独り占めするためにどうすれば良いのだろう、
と考えた 結果
たどり着いた答えが作曲だった
「でも俺、作曲なんてしたこと無いし」
ペンが進まない。
どれだけの時間、紙とにらめっこしただろうか
ぼーっとしていると真っ白に等しい五線譜のルーズリー フはいつの間にか財前の手元にあった
3日程後に財前によって渡された同じ五線譜のルーズ リーフはすっかり曲が出来上がっていた
さすがや。
到底俺にはマネ出来ん
「そういえば先輩。
今日、軽音部のライブあるん知ってますか?
先輩の好きそうな声のボーカルがおるんですけど」
考えるより先に口をついてある言葉が出た
無駄に声は弾み、満面の笑みだったろう。
「行く!」
もしかしてと思い、体育館へと足を運んだ。
わー、わー、と盛り上がる室内は生徒でいっぱい。
気持ち悪い程の四天宝寺生が居る。
ふと聞こえてきた歌声はあの時のモノだった
透き通った繊細な声
思い出せば思い出す程、胸は締め付けられて
切なさが増していく
隣では財前がキラキラと目を輝かせてる。
まさか・・・コイツもか?
「これ、俺が作った曲なんすよ」
「え、何で?」
「何でって・・・」
「もしかして・・・」
「アイツ、昨日から俺の彼女になったんスよ」
あり得へん。
独り占めしたかったのに
あの歌声で紡がれるメロディが俺のモノじゃないなんて・・・
君は歌姫、美しい歌声でメロディを紡ぐ
君は歌姫、
アイツだけの歌姫となった
今でも君の歌声は忘れられずに居て・・・
(歌姫に恋をした)
(叶わない恋を・・・)
-END-
※ヤンデレネタ
貴方の瞳をくりぬいて、瓶につめて置きたい
貴方の血を舐めて、怯える貴方を抱き締めたい
貴方を檻に閉じ込めて、私だけのものにしたい
何度、そうおもったか。
何度、衝動を押さえてきたか。
溢れる狂気を押さえるのは、どんなに苦しかったか。
でも、それも今日でおしまい
お兄ちゃん、今、そっちに行くね……。
『あはははははははははははははは!』
つづく
コンコン!
『お兄ちゃんっ♪』
「どうした?…って、なにそのでっかい鞄」
『ん?お兄ちゃんと遊ぶ為の道具だよ♪』
「へえ…って、遊ぶのかよっ!Σ( ̄□ ̄;)」
『ふふ…』
お兄ちゃんは、まだ知らないよね
これから、楽しい遊びがあるなんて
つづく
『じゃ、お兄ちゃん♪手、だして♪』
「?…はい。」
ガチャッ
「…え…。な、冗談はやめろよ…。早く手錠はずせよ!!」
『お兄ちゃん、私本気だよ?今から、たっくさん、遊ぼうね?』
「…っ!!母さん!!母さん!!」
『嗚呼、無駄だよぉ?あんな邪魔で醜い女、私が消しちゃった♪あはははっ♪』
「(…まずいな、正気の沙汰ではない)マジで、やめてくれよ」
『やめる?嫌だぁ♪さてと…。お兄ちゃん♪』
「……やめろっ!!やめてくれ!!」
『あはっ!あはは!もっともっと、嫌がってよ!!
苦痛の顔を、私に見せて頂戴!!あははははははははは♪』
愛してるの…お兄ちゃん
大好きなお兄ちゃん
私と、たくさん遊ぼうね♪
あはははははははははははははははははっ!!
女の高笑いは、いつまでもつづいた
ひとつの愛が、狂気を招いた
狂気に満たされ、理性の鎖から放たれた
女は、いつまでも、いつまでも、
兄を愛しつづけた………。
おわり
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