罪歌 2012-06-22 02:05:10 |
通報 |
では、始めさせていただきます。
私の友人―――長い付き合いのいわば、親友とも呼べる人物が
経験したお話です。
ちなみに親友は性別は男性です。
ここでは仮に『勇』としましょう。
彼はちょっと田舎に住む割りと普通の高校生でした。
得意なことといえば、テストの成績がいいくらいで、それを入れてもありきたりな高校生でした。
彼の通う高校も県内では勉強も運動も殆ど平均で、野球部、合唱部あたりは全国に行くときもあるくらいでした。
ある時期、学校で怪談が流行ったそうです。
もちろん、勇のクラスでも放課後友人たちが集まり、怪談を聞かせあったそうです。
友人A「俺たちの住んでるところに、〇△トンネルってあるんだけどさ~
マジヤバいよ」
勇「は? そのトンネルって国道だろ? ちょっと遠いとこまで
買い物いったときに通るとこじゃん。何がヤバいんだよ?」
友人B「そっちじゃねえよ。昔作られた方のトンネルだよ。
確かあれは県道で、今はあんまり使われてなかったかな」
勇「そこの何がヤバい? 幽霊が出るなんて今まで話尽くしたろ?」
友人A「ちげーよ。今までは信用できないところがある話が殆どだけど、
あそこはリアルにヤバいって。なんか、地方でも割りと有名な
スポットらしいぜ」
|
|