罪歌 2012-06-22 02:05:10 |
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結局3人で一人ずつトンネルを行くことになり、
くじ引きの結果、A,B,勇の順番に入っていくことに成りました。
トンネルの長さは100メートルほど。
日が落ちてきたせいか、向こう側の出口の光が微かにしか見えませんでした。
A「それじゃあ、サクッと行ってくる。向こうの出口から出て、またトンネル通って引き返し
また引き返してくればいいんだよな?」
B「おう。俺も20秒経ったら行くからな」
勇「転けないように気を付けろよ。みんなここで待ってるからな」
みんなが声を掛け終わり、Aは深呼吸するとトンネルの中に入っていきました。
B「Aがあのペースなら、俺が真ん中に来るくらいには
もう出口についてるかもな。それじゃ、俺もいってきまーす!」
20秒後、Aに続いてBはゆっくり歩いて入っていった。
勇は次が自分の番になると、急に緊張してきた。
不安や恐怖、自分の意地など様々なものが渦巻き、
勇は段々と気分が悪くなってきた。
時間が一刻、こく一刻と迫っていくなかで、
勇はトンネルの中に行きたくないという思いが 強くなった。
「……う、ゆう!」
肩を揺さぶられて正気に戻ると、
残っていたみんなが勇を心配そうに見ていた。
女子H「そろそろ、勇君の番だけど……気分悪そうだから止める?」
女子F「止めといたほうがいいよ」
女子E「そうそう。あんな二人の言うことなんか気にすんなって!」
みんなが勇を止めるが、勇はその時行かなければならないような
気がした。
D「18,18,20! 行っていいぞ!」
勇は気分が優れなかったが、トンネルの中にゆっくり入っていった。
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