小説、詞など

手にこぼれ落ちた雨 溢れて止まらない雨
全てをなくしてしまった 私
心の破片は 辺りに散らばり
見えなくなってしまった……。

本当は全てわかってた 自ら心を壊したこと
もう取り戻せない あの日
たとえ 時間が戻っていたとしても
こうなる運命だったのだろうか？
後悔と虚しさを 胸に抱いて
懐かしくて 温かい あの人との思い出を心に浮かばせた
太陽は姿を消し 雨だけが頬を濡らす
『さよなら』なんて言いたくない
『大好き』と言いたかったのに
君と私はまだ 幼かったんだね

雨は降りやむ そして 虹は浮かんだ
太陽は姿を表し、頬に雨の跡が残る
君と私 けっして 無駄な恋ではなかったよね？
きっと 大切な 恋だった
頬を濡らしていた雨の跡は 虹と共に姿を消した