小説、詞など

運命に切り裂かれた 可哀想な私の妹
運命はあの子に 何を背負わせた？

新しいぬいぐるみ あの子にまたプレゼント
嬉しそうね こっちを向いて笑って？

恐ろしいあの子 私はあの子を閉じ込めた
泣き叫んでいたあの子は もうどこにもいない
私に差し出した 白くか細い腕に噛みついた
あの子は涙を流し だけど 笑っていたの

『お姉様 私 壊れないお友達がほしい……。壊れないお友達がいたらいいのに……、また、お友達(ぬいぐるみ)が壊れちゃったの』

狂った 妹 今度は私を見つめたの
私はあの子に何を 背負わせたの？
可哀想なあの子 泣き叫び私を見上げた
私は笑う 『可愛い 私の妹……。』


(本当に狂っていたのは誰？)
(それは貴女ですと 鏡に映る私が笑う)