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『ﾌﾞｰｯ』

発車のベルが鳴る

僕は頬を伝う涙を無理やり止めた

泣いたって時が止まるわけじゃないのに
僕は足を踏み出せずにいた
まだ
来てくれるんじゃないかとか
ポジティブに考える自分がいる

あ………乗り遅れた…

僕はいつもこうだ
君のことしか頭にないせいで失敗する
けど
そのいつもなら
最後はきっと
きっと

　　”君が来てくれるんだ“

ふいにうしろから抱き付かれた

ヤバイ
心臓とまる…かも

落ち着け

“ごめん”

へ?

あぁ　そうか

ありがとう



　　　　　　　　やっぱり
　　　　　　　いつもと同じ