鏡音モナ 2022-05-23 20:46:17 |
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第七章「殺し合い」
…そして俺とリンの殺し合いが始まった…
「言っとくけど本気だからね?」
そう言うとリンは早速俺の手首を切り裂いた。グシャッと音を立てて床に血しぶきが飛ぶ……かなり出血したのか貧血でフラフラしてきた。でもこんなところで倒れるわけには行かない。激痛に耐えながら俺はリンの肩を切り裂いた。リンの肩に刻まれている「02」という数字のところに深い傷がついた。
「ハァハァ……レンも結構しんどいんじゃない?手で傷をおさえているようだけど指の間から血が漏れだしてるよ?」
リンは肩の傷をおさえながら俺の手首を見ている
「そりゃそうだけど…これに耐え抜けばモナは俺の…」
「どうせ彼女って言うんでしょう?」
そこからお互いの体を斬り合い……数十分後には手足から血が垂れていた。そろそろもう限界が近付いてきた。
「そろそろ勝敗を決めるか…こんなに斬り合っていても何の意味もない…」
「そうだね。もうめんどいから決めちゃおうか…」
絞り出すように声を出すとリンも同じ考えだったのか小さくうなずくと俺の胸元に包丁を突き刺してきた。それと同時に俺もリンの胸元に包丁を突き刺した。恐る恐る目を開くとほぼ同時に俺とリンはお互いを突き刺していたのが分かった。
「う……うぐっ……」
「まさか同時……とはね…」
これが俺とリンの最期の言葉だった……
私。幸音ハルは同じクラスの安田さんと歩いている。すると安田さんが連れている犬が急に吠え出した
「ちょっと!!どこ行くの!?」
安田さんは引っ張られるように走り出した。私はそれを追いかけた
「ん…?「鏡音」……?」
安田さんの犬はリン先輩とレン先輩の家の前で吠えまくっている。何かに反応したのだろうか……
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