鏡音モナ 2022-05-23 20:46:17 |
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第五章「恋愛」
朝食や身支度を済ませて外に出るとホテルの前に一台の黒い車が止まっていた。車内から運転手らしき20代の男性が出てきた。
「あなたがモナ様ですか。私は運転手の田村です。よろしくお願いいたします」
彼は私に向かって頭を45度くらい下げた後、私とミクとリンちゃんとレン君を車に乗せた
……なんかこの車めっちゃ高級……
「え……えっとめちゃめちゃ高級だね……ミク達もこういう感じの人とか雇ってるの?」
「そうだよ~マスターからお手伝いさんとかは雇った方がいいって言われてるから」
助手席に座っていたミクが振り向いてそう答えた。一方リンちゃんとレン君は少し体勢を崩してスマホでTwitterを確認している。私はというと、こんなに高級な車に乗るのは初めてなので体がカチカチになっている。
「まぁまぁ…リラックスして…」
隣に座っているリンちゃんが私の頭を撫でながらそう呟いた。
……いやいやこんな状況でリラックスなんて……いきなり20代くらいの人に敬語を使われて高級車に乗っているのだ。とてもリラックスできる状況ではない…
「そういえばモナ様は政略結婚でレン様と結婚されたのですよね。政略結婚をして喜ぶ方はそんなにいないはずですが…モナ様は嬉しそうですね。もしかしてレン様が運命の相手だったとか…」
「ちょっと田村さん……///」
レン君の話によると田村さんは恋愛に敏感な人らしい。でもすごく博識で優しい人でもあるという
「あと昨晩モナ様とレン様がホテルで愛し合っていたとミク様とリン様からお聞きしたのですが…」
「ああ~もうそこは掘り起こさないでぇ~…」
レン君はさっきほどではないけれど恥ずかしそうにしている
……恥ずかしがってるところも可愛いなあ……
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