鏡音モナ 2022-05-23 20:46:17 |
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第二章「先輩」
私は文化部という美術部とパソコン部が合体した部活の美術の方に入った。最初はとても楽しみにしていたけど、5月頃から先輩たちに嫌われていると感じることが多くなった気がする。出席を取るときですら名前を呼ばれないこともあるし、話しかけても無反応かただのあいづちだけの反応しか返ってこない
「部活……辞めたいな……」
小さな声で呟いた瞬間、私の隣の席の椅子が音を立てた
「あ。隣座っていい?」
そこには金髪の可愛らしい少女がいた。名札を見ると『二年B組 鏡音リン』と書いてあった。あ……初めて会う先輩だ……
「え……えっとよろしくお願いします」
「ふふっよろしくね」
少女……いやリン先輩はそう言うと席についた。横から顔を見てみると…やっぱり可愛い……お人形さんのように顔が整っていて金髪のブロンドボブヘア。頭の上には大きなリボン、前髪はピンでまとめている。
「あの……今日この部活に来たんですか…?」
「そうだよー前までは帰宅部だったけど文化部も楽しそうだなーって」
どうやらリン先輩は一年の頃は帰宅部に入っていたらしいが二年になったのを機に部活を始めたらしい。
「そういえばモナちゃん…だっけ?さっき部活がどうとかって呟いてたみたいだけど…」
「え?あ……いや別になにも…」
さっき呟いていたことを聞かれていたみたいだ。リン先輩は心配して話を聞こうとしてくれたけど流石に初対面の人に心配はかけられないので別になにも言ってませんよアピールはしとくことにした
「そっか…それならいいけれど…」
まだ心配してる様子だったけれどそのまま話を流してくれた
……ガラガラーッ!バンッ!
ドアが大きな音をたてて開いた。そこにはリン先輩にそっくりな可愛らしい少年がいた。
「すみません遅れました~……ぜぇ…はぁ」
名札を見ると『二年B組 鏡音レン』と書いてある。多分リン先輩と同じ苗字で顔も髪の色も目の色もほとんど変わらない。多分双子のお兄さんか弟さんなのだろうか……
「あの…リン先輩。レン先輩とは双子なんですか?」
「え?違うよ?」
なんと予想外の返答が返ってきた。苗字も同じ上にとても似ている……
「んーっとまぁ相方みたいな感じかな?」
レン先輩が続けた。言われてみれば相方にもみえるけど……
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