おヒメグマ 2022-08-12 21:31:34 |
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「…というわけ!!」
当然音もなく現れた幽霊に僕たちは足を止められていた。だが僕たちは言葉があまりわからない。相手が何をいっているのか…こまっているところに幽霊は気が付き、もう一度説明してくれた。
「簡単に説明すると、君たちにはモンスターにたたかってもらわないといけないんだ」
いまだになにをいっているかわからない。すると、ウーが前に足を踏み入れ言った。
「お兄さん頭おかしいんちゃいますの?」
「モンスターなんてゲームの妄想話…」
「それが、いるんだなぁ」
幽霊の顔は暗く闇に染まりマントからは武器…いや、こんにゃくをとりだした。
「「ウー、イー、ここから遠くににげて!!」」
手慣れたような手付きで向かいの壁へと幽霊は歩いていく。
「はやく!!」
怒っているのか、それとも…
考えるまもなく目の前は真っ暗になった。
ドッカーーーーーん!!!
は?
向かいの壁が砕け散り奥からは僕らに似ている容姿がみえた。彼らがここでのモンスター。
「ここは僕が食い止めるから…!」
幽霊なのにまるで生きているように話す幽霊に僕は心をゆすられとにかく走ることに必死になっていた。
そのせいで……
次々と幽霊におそいかかったモンスターは次第に攻撃をやめはじめ、幽霊からそれるように奥に歩いていった。
「あれ、なんでそっちにいくの」
気がつくのが遅かった。怖さに震えたウーが歩くことなどできずにただ幽霊の後ろに立っていたことに…ドゥ
ガーーーーーーーーーーーん
ウーは黒い光に包まれいつの間にか姿が変わっていた。
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