替え歌やっていくぞー！

君の神様になりたい。

「俺の命なんて別に安いものだし」
「俺の家族が安全ならどうでもいいし」
そんなこと言って本心は辛く嘆きたいだけ。
欲にまみれた常人のなりそこないが、俺だった。
苦しいから歌った。
守りたいから歌った。
使命だから歌った。敷かれたカーペットを歩いた。
こんなことで誰かが、救えるはずないんだ。
だけど俺は、みんなを救いたかった。

こんなことで誰かのジュクジュク腐った傷跡が埋まるもんか。
誰かを葬ったって、嘆いたって何も現実なんて変わるもんか。がむしゃらに進んだ道なんて、役に添えるだけだ。
欲しかったのは安全だけ。でもみんなを救いたかった。
俺は無力だ。俺は無力だ。俺は無力だ。
俺は無力だ。俺は無力だ。

ボロボロに落ちて落ちて落ちて責め立てられた絶望で
誰かに守って欲しかったんだ、馬鹿みたいな話。
「お前のせいで死んだんだ。」「居なければよかった。」
ああそうだ、俺のせいだ。悪かったな。
子供の頃は自分も素敵な当主になると思ってた
時が経ち俺が成すのはボロボロの穴だらけの当主で
生きるのに精一杯。逃げ場を探す日々だ。
何度だって嘆いた。心が壊れるほど守った。
生身の俺が、できるのはこれだけなんだ

こんなことで誰かのジュクジュク募った痛みが癒せるもんか。
誰かに尽くしたって、後悔したって誰かが死んだことには
変わらないや。
グラグラで守った場所なんて俺も実際好きじゃないや。
欲しかったのは自由だけ。それじゃ誰も救えないや。
俺は無力だ。俺は無力だ。俺は無力だ。
俺は無力だ。俺は無力だ。

自分の命が惜しいとか、誰かに讃えて欲しいとか、
そんなのはさほど重要じゃない。どうせ死に続ける命だ。
誰かを救うことをしたい。誰かを守ることをしたい。
俺を救う道を行きたい。
無理だ。
俺は俺が勝手にすることは許されない。

こんなことで俺のジュクジュク腐った傷跡が埋まるもんか。
俺を抱きしめたい、叫んであげたい、
俺の傷跡も痛みも全部。
でも所詮俺は強い。だから誰かを守らないといけないんだ。
それならばいい。だけどもし涙がこぼれてしまうときは、
俺の痛みを、俺の辛さを、俺の弱さを、俺の心を、
俺の傷跡で、非力な力で、無駄な力で、補えばいいさ。
俺は無力だ。俺は無力だ。俺はみんなを守れなかった。
俺は無力だ。俺は無力だ。無力な力で、
みんなを救いたいけど、救いたいけど。