ヒーロー 2025-03-03 19:37:22 |
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するとタマは、廃墟に落ちている日記を見つけ、好奇心か思わず持ち帰ってしまった。
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先輩が病院から失踪した。
「行かなければならない」そう言い残して。
先輩は過労でおかしくなったんだと。同僚はそう言ったがぼくは先輩が何か強大な力に飲まれているようにしか見えなかった。
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ぼくは試しにあの廃墟へ行ってみることにした。
同僚には引き留められたが、どうしても気になってならない。まるで呼ばれているかのようだ。
この日記を書いたあと、向かいに行く。もし何かあった時のためにこの日記を残す。
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今日は気分転換に同僚を外食に誘った。同僚は驚いただろうなあ。
でもきっと気に入るはず。
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ここから最終ページまで白紙が続く…
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天国はここにあったのか。
世界は虹色に煌めき厨房の焔が全てを焼き尽くす。
目の前の其は最早料理とは形容し難い容姿を持っていたが、変わらず食欲を刺激する。
私はこの日記を落とす、現世のみんなのために伝えたい。みんな美味しいよおいで?住所は東京都杯肴■■■■■■、君を歓迎する。
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