通りすがりさん 2025-08-31 11:21:01 ID:c44e4f23f |
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「キーンコーンカーンコーン」
「おい鈴木。おまえなんで遅刻してきたんだよ。」
そういったのは友達の山田。デブだが体格がよく、強面だが笑顔は爽やかなデブだ。
「いや、そのぉ朝ご飯に手間取って、、、結局食べれなくて。」
「それは太ってる俺に喧嘩売ってんのか?あぁん!?」
そういって腕を振って目をギラつかせる。山田は友達だが苛めっこだ。ここでいう友達は同じクラスの人間を指していて、彼を友達ということは僕もみんなからクラスの一人と認められている、と思うために必要なことなのだ。だからこんなのを友達という僕を責めないでくれ。責めるならこのデブを責めてくれ。そう心のなかでまたも他責に陥る僕に、山田は確かにこういった。
「おまえなんか、友達でもなんでもねぇよ!!」
確かな異変が、徐々に町を蝕み始めている。異変はやがて、全てを飲み込むだろう。
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