少し後から来たもう一人の女警官が目を見開いてキョロキョロしている。 「えっと…?」 状況が飲み込めないらしい。そうだろう。さっきの警官の一言わかったが、彼女は他の人には文字通り見えていないのだ。きっと女警官には、スマホを片手に突っ立っている俺と胸に弾を喰らって倒れている警官が見えているのだろう。