櫻ヶ谷 2012-04-30 10:04:13 |
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夢を見た。
嫌な夢。
凪が居なくなる夢を。
手を伸ばしても
どんなに足掻いても
届かなくて
泣いた夢
行かないでって言えずにただ探し求めた
勢いよく起き上がり
乱れた呼吸を整える
汗にまみれた肌が気持ち悪い
凪の存在を確かめようと携帯を手に取る
微妙に充電は終わっていなくて
変にイライラした。
電話帳を開くよりも打った方が早い
打ちなれた番号は凪の物
暫く待つ。
夜中だからやっぱり出るのは遅い
ごめんねこんな時間に電話して。
って言う余裕も無いほど焦ってる俺が居るのは事実
ベッドに仰向けに寝て
無機質な天井を見てると何だか落ち着いてきた。
『もしもし?』
愛しい彼女の声に
安心したのか
涙が出そうになった。
『何かあったの?』
受話器の奥で心配そうに尋ねる凪
「嫌な夢を見たんだ。
君が居なくなる夢。」
『え・・・?』
「君はちゃんと居るよね。」
震える声が情けない
手さえも震える。
『うん・・・居るよ』
本当はちゃんと凪が居るのか不安
会えるなら今すぐ会いたい
会ってぎゅっと抱きしめたい
「好きだよ」
『私も・・・好き』
その言葉だけで充分。
充分って言うか・・・
我慢する・・・
暫くいつもと同じように沈黙が続く
シンとした夜の空気
窓の外を見れば蜃気楼
痛いくらい綺麗な月と輝く星座
あれは何て名前の星だったかな・・・
『精市・・・?』
「ん?」
『私を信じて』
何気ない一言のハズなのに
沢山優しさが詰まっている気がして
余計に会いたくなった
「うん・・・
ねえ、窓の外見て」
『・・・・・・わぁ・・・』
受話器の奥で消えていく凪の感嘆
「星が綺麗だろう?」
『うん・・・』
「じゃあ、また明日
って・・・今日だね…」
時計を見ると既に日付は変わっていて
刻一刻と時間を刻む
おやすみ、と告げて終話ボタンを押して
眠りについた
その日見た夢はずっと凪が幸せそうに
俺の隣に居る夢
ぎゅっと抱きしめてもどこかに行ってしまったりしなかった
このことを話せばきっと正夢になるよと言ってくれるのだろう
愛しい彼女の夢
(君の夢を見た)
(悪夢なんかじゃない)
(夢の続き)
-END-
愛してるっていってたのに
急にいなくなった君
信じてたのに
愛してるのに
私がなにかしましたか?
どうして、どうして、どうしてっ…!
考えても、わかんないよ……。
昨日までは、愛しあってたのに
突然すぎるよ……。
(突然の別れ)
(もう、涙もでないよ…。)
さよなら。
君との思いではたくさん。
泣いたって、叫んだって、
貴方は戻って来ないでしょ?
わかってる。
だから、これで最後。
聞こえなくても、叫ばせて……!
『…愛してる』
好き。大好き。でもあなたはここに居ない
帰らぬ人となった。
だから私は天国まで聴こえるように
大声でさけぶんだ。あなたの事が大好きです。と
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