桜風 2012-08-26 09:54:22 |
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AM5:00
私の朝は、早い。
重いまぶたをなんとか開きながら、朝食を作っていた。
作るのは、私の分だけじゃない。
隣に住んでいる、一朗太の分も。
私は今、木枯らし荘というアパートに住んでいる。
ずいぶん前から建っているようで、とても古いアパートだ。
私は弁当箱を布で包んで、自分の朝食をやや急いで食べた後、すぐに部屋を出た。
一朗太の合鍵でドアを開けて、一朗太が寝ている寝室まで行く。
この時の時間は6:30頃。
「一朗太、起きて。朝食出来たよ」
一朗太の背中を揺さぶりながら起こしていると、「ぅう~…」という卯なり声が聞こえる。
一朗太は朝に弱い。
風丸「後5分…」
「駄目っ、今日も練習あるんでしょ?」
そう言うと、一朗太はしょうがなく、上半身を起こした。
…目がまだ開いてないよ。
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