小説とか、詩を書く的な処(笑)　Ⅳ　

深い深い深い森の中
一人出歩く少女
暗闇で 光るランプ
妖しく 揺らめいて…

『お家に帰れないの』

不気味な 空間で
歩いて走って こんにちは
オレンジ色だった空は
いつのまにか 食えるかになった
どうして？どうして
パパとママが迎えに来ないのです
一緒にいたはずの お兄ちゃんは
暗闇に呑み込まれて いなくなった
早く帰りたいの
甘いチョコレートなんていらないから
ちょっとそこの小鳥さん
アナタ 帰り道を教えて？
『いそいで いそいで』

小鳥さん ちょっと早すぎるよ？
たどり着いたのは
美味しそうな ''お菓子の家''
魔女が扉から 出てきて こんにちは
わたしの手をひきながら
ニタニタ こっそり笑ってる

｢ヒトリボッチのグレーテル？｣
豪華な食事
可愛いベッド
もう歩き疲れたから
私は眠るの……
どうして？どうして
気付けなかったの
それでもどうしようもないから
目を閉じて 食べられましょう…

ハッピーエンドなんてなくて
幸せなんかじゃなくて
それでも今夜も
森をさ迷うの…

｢今度は可哀想なシンデレラ？｣
『いいえ 私はヒトリボッチのグレーテル!!』

ほら そこに
新しい物語が……