pelidot 2013-05-18 16:53:19 |
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ましょまろs»あ、ありがとうございますっ! 恋愛とか書けないのですが…
シリアスモドキならばッ! 行の変え方工夫しよう…(´・ψ・)
これは、1ヶ月位新聞の表紙を飾った一度に28人が殺されたという惨劇の
ほんの一部分の後ろで起きていた小さな小さな、
恋物語である。
○月△日(月曜日)
少女は、学校の音楽室にいた。もう一人の少年と共に。
こう書いてしまえば、待ち合わせしていた様に聞こえるが、そんなことはない。
ただの偶然だ。
しかし、後から思えば。この出会いは、偶然にしては出来すぎていた。気がする。
学校内で名の知れわたる不良に絡まれた、何とも不幸な少年。
少なくともこの段階では、彼女は少年の事をそう認識していた。
正しいかは分からないけど。
これが自分への有益な情報ではないだろうな。と、彼女は考えていた。
気付いただろう。彼女は、冷めた方にしか物事を認識できない。
それ故にこれまで生きてきた13年間の人との関わりは、とても脆く、崩すか崩されるかの、その程度だった。
少女ー 鎖城 塗々子(さしろ ととこ)は、考えるのを止めた。
そして、ほぼ少年を認識していないらしく。
胸元のポケットから刃がかなり錆びたカッターを取り出した。
ほぼ無音だった音楽室にチキチキ、と音が響く。
そして塗々子はパキリ。錆びた刃を折り、
少年、冥の手首を切った。
冥は思考する。今のこの現状は何なんだ何故僕の手首から赤い何かが零れていくんだこの子は誰なんだ僕は何故こうなった。ーと。
思考など、立派なものでもない。冥は混乱しているのだ。人間的な感情が少し足りない所もあるが、冥だって人間だ。
やがて、散々二人の制服を汚した後、手首の赤い液体は零れ落ちるのを止めた。
冥が何かを思っている間ずっと無表情で見ていた塗々子は、何を思ったか。
急に作り物のような美しいとも言える笑顔を冥に向けた。
これでも塗々子は美人の領域に入っているのだ。
そして一言。
「ねぇ、冥。私ね、あなたの家族を」
殺すよ。と。
いっそう綺麗に顔を歪ませて。
彼女は言った。
それはまるで作り物のような。
綺麗な色彩の石だった。
意味は私が理解出来ればそれで良いのよ!
月曜日から金曜日まである予定だったけど、ぐだぐだになりそうです。
それでもいい人ーっ!
\イナイヨー/
見たい人、いるのかよぅ…?
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