小説書くのが好きな人&小説書いてみたい人集合!!

小説書くのが好きな人&小説書いてみたい人集合!!

pelidot 2013-05-18 16:53:19
通報
将来小説家を目指しているpelidotです♪
他にも小説を書くのが好きな人、書いてみたい人は一緒に書いてみようよ♪
書きたい人は、一旦ここに書き込みしてから、夜の8時にまたもう一回接続してね♪

  • No.60 by pelidot  2013-06-09 19:03:52

fortune wars ―運命の宣誓者―暗闇革命終章

SCENE-01
2064年10月12日、水曜日―昼休み。
紅崎麗乃(あかいざき・れの)は、こちらに向かって歩いてくる人影を認識すると、無意識に立ち上がった。
近付いてきた人影―伊集院薙沙(いじゅういん・なぎさ)が、麗乃の頭をぽんと叩く。
「待たせたな」
その、謝っていながら全然反省の気持ちが伝わって来ない高飛車な物言いに、麗乃は苦笑した。
まあ、これが彼の素である。新幕張中央大学付属高等学校生徒会会長時代からそうだ。
「――それにしても、あの煩い野次馬どもはどうにかならないもんかね」
どうやら、麗乃と待ち合わせしていると言うことで、散々からかわれたらしい。
それを、聞かない振りで流す麗乃。
そして、逆に訊く。
「先輩、物理学を専行したんですよね。どうですか、物理学って面白いですか?」
「面白い訳があるか馬鹿。大学の授業が面白いって言う奴がいたら紹介して欲しいくらいだ」
そんなものなのかな、と、麗乃は首を傾げた。
そして、手に持ったバスケットからサンドイッチの包みを取り出すと、片方の大きい方を薙沙に渡した。
受け取った薙沙が、包みを開いて、中身のサンドイッチにかぶり付く。
一気に2つを食べ終わった薙沙が、唇の周りに付いたソースを拭って言った。
「――旨い。前より腕が上がったな」
その言葉に、にこっと笑みを浮かべる麗乃。
「ありがとうございます」
薙沙は、ふうっと息を吐くと、麗乃の肩に顎を載せた。
「――疲れた。少し休ませろ」
どうぞ、と麗乃が言うと彼は、そっと目を閉じた。
その顔は、大学生には見えない程、幼く見えた。

ニックネーム: 又は匿名を選択:
トリップ: ※任意 半角英数8-16文字
下げ おやくそく
※トリップに特定の文字列を入力することで、自分だけのIDが表示されます
※必ずおやくそくのページの内容をご理解いただいた上でご投稿ください
※顔文字など、全角の漢字・ひらがな・カタカナを含まない文章は投稿できません。
※メールアドレスや電話番号などの個人情報や、メル友の募集、出会い目的の投稿はご遠慮ください




Copyright コミュティア All Rights Reserved.
スレッドを作る

トピック名


ニックネーム

(ニックネームはリストから選択もできます: )

トピック本文


トリップ ※任意 半角英数8-16文字



※トリップに特定の文字列を入力することで、自分だけのIDが表示されます
※メールアドレスや電話番号などの個人情報や、メル友の募集、出会い目的の投稿はご遠慮ください
おやくそく



管理人室
ご意見・ご要望はこちらへ