小説書くのが好きな人&小説書いてみたい人集合!!

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pelidot 2013-05-18 16:53:19
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将来小説家を目指しているpelidotです♪
他にも小説を書くのが好きな人、書いてみたい人は一緒に書いてみようよ♪
書きたい人は、一旦ここに書き込みしてから、夜の8時にまたもう一回接続してね♪

  • No.69 by pelidot  2013-06-14 19:55:56

Fortune wars―運命の宣誓者―暗闇革命終章

SCENE-02
――その日の放課後、麗乃は、よりによっていつも通りに超能力者(エスパー)生存軍本部にいた。
ちなみに向かい合った相手は、薙沙ではなくみらい―瑛琳みらいである。
薙沙からは、大学の講義が忙しいので今日は行けない、とGRNI(グローバルローカルネットワークインターフェース・広域小規模ネットワークのこと)経由でメールが入っていた。
「……あれから、ナギサはどう?」
みらいが、コーヒーを飲みながら訊く。
苦笑する麗乃。
「ちょっと素直になってくれたかな……って感じです」
「――そう」
こく、と、みらいは頷いた。
――その時。
みらいのGRNIが、ビィィィーッ!!と鳴った。
特殊な響きをもつ、警戒令のアラーム音。
―みらいが、ぐっと顔を引き締めた。
GRNIのコール機能を立ち上げて、小声で怒鳴る。
「状況を説明して!」
不安で塗り潰された空気が、間に漂う。
通信を切ると、みらいは、次に薙沙にコールした。


――ナギサ?
薙沙がその通信を受け取ったのは、4時間目の途中だった。
「……何だ」
精一杯の不機嫌声で返す薙沙。――この講義、試験に出るんだっつうの!
しかし、みらいは、彼の気持ちにはお構い無しに話を進めた。
――アメリカの超能力者軍が襲撃してきたわ。とっとと戻って来なさい。
「ざけんな。この講義、試験に出るんだぞ!」
薙沙は、小声で怒鳴った。―ある意味凄い神業だが。
みらいは、冷徹なまでに無感情に声を落として言った。
――レノがどうなっても、いいの?
その言葉に、薙沙は、ぐっと唇を噛んだ。
麗乃は、薙沙にとって、ただの『親』と『子』の関係でしかない。
それなのに、なぜこうも気になるのか――――。
「――今行く。5秒だけ待て」
そう言って通信を切ると、薙沙は、小声で呟いた。
――――――――空間歪曲(テレポート)。


通信を切ると、みらいは、麗乃に向かって言った。
「レノは、ここにいて」
「……え、でも」
反論しかけた麗乃を見据えて言うみらい。
「でも、じゃないわ。あなたに何かあったら、薙沙指揮官が大変なことになるでしょ」
――あなたは、あたしが守る。
そう言う声が、聴こえたような気がした。

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