どうしてここまで馬鹿にしてどうしてここまでなすりつけてまでして自分をうえにたたせたいの? 土台は僕一人だけなの?そんなの、ささえきれるわけないじゃないか。 第二章 身罷の嶽 鬼灯花の偽り 歩いても、歩いても、どれほど後ろに下がってしまっても、のろいの靉靆には近づけない。 スンはいくら歩いてもなかなかつかないもくてきに、いまにも枯れた雑巾のようにこがれてしまいそうだ。