おひひ 2023-01-21 23:45:19 |
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ポケットモンスターニャオハ
第4話 ニャオハとニャオハ
「うわぁあああ!!ストップ!ストップゥウウううヴ!!」
どこどこどどどごごこご
赤いポケモンは止まることを知らないように走り続けた。
いつの間にか街を超え、学校の直ぐ側まで進んだその時だ。
「うわー!そのポケモン、すごいね!!」
明るい声が聞こえた。
ドゴンッ
横を見た瞬間赤いポケモンは学校の壁に頭をぶつけてしまった。ハルトはその衝撃で地面に落ちた。
「そのポケモン、パワフルだねー!」
明るい声はハルトに近づいてきた。
「わー!かっこいいー!ドラゴンタイプ?かくとうタイプ?名前は!?見たことないね!モトトカゲみたいだね!」
「え…えっと…」
「ワタシはネモ!ねぇねぇ!そのおっきなポケモンとバトルしたい!」
「えーと…」
「にゃ!」
ミャイはハルトの前に立ちふさがった。
「にゃろろぅうぅ~…」
「わ!ニャオハも元気いっぱいだねー!ねぇ、このポケモンとでもいいからバトルしよ!ね!」
「え…えっと…」
「にゃんみゃん!!」
「ミャイ、戦う気なの。?」
「にゃあ!」
「そうこなくっちゃ、だね!」
ガサガサ
「そっちがニャオハを出してくるなら、私もニャオハをだしちゃおっかな~」
「え?もってるの?」
「さっき校長先生からもらったの!」
「いけ!ニャオハ!」
にゃおお!!
「あれ、それってさっきの…」
なんと、ネモの繰り出したニャオハは校長先生に三匹の中から一匹あげるといわれた孵化余りのニャオハだった。しかも、ミャイに踏み潰されていた。
いじられていた子だった。
「みゃああるぅううう」
ネモのニャオハはミャイのことを睨みつけた。
ミャイはとても楽そうな顔をしている。
「やる気いっぱいだねー!じゃあ、ニャオハ、かみつく!」
「にゃあ!」
するん。
「ぶべし!」
「うわー!避けられちゃった!ニャオハ、大丈夫?」
「にゃ!」
「え、じゃあ次は俺のターン…?ミャイ、同じくかみつく!」
「にゃ。」
座り込んでいるニャオハにミャイはどんどんと距離を詰めていき、
がぶり
と、背中に噛み付いた。
「にゃあぁああ!!」
「よし、ミャイ、相手は怯んでるよ!ひっかく!」
「にゃあ!」
バタン
ミャイの2連続の攻撃でニャオハはすぐに倒れてしまった。
「やるねー!今回は負けちゃった。次はそこの大きなポケモンとたたかわせてね!じゃーね!」
「なにしにきたんだ。…?」
「にゃあ?」
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