深い笑みを浮かべて、モチはゴシュジンの部屋に戻ってきた。 「なんだか車がたくさん集まっていて、うるさかったにゃ。」 「さ、ゴシュジン。死体をもってきたにゃ! ゴシュジンの左指を切ったゴシュジンの友達にゃ!」 口にくわえた人差し指を、ゴシュジンの屍の前に落とした。 「もっと、もってくるにゃ」 小さな天使の羽で空を飛んでいくと、下にいた人間はみな、目を丸くして、こういった。 「死体が浮いている」