アヤ 2023-06-03 18:29:55 ID:23df971c3 |
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ガタンッ
「警察ですがー」
聞いたことのない声に、モチは少しだけ、動揺していた。
「いや、私は何もしてません!」
「でも、死体が部屋にあるって通報があったんですよ。とりあえず、二階、調べさせてもらいますね。」
知らない人が、来る。
誰も来ることのなかったこの部屋に、
ゴシュジンと二人きりでいられたはずのこの部屋に
別の人間が来る。
「いやにゃ!」
「この部屋は、ラブホのひと部屋なのにゃ~~!!」
モチは急いで扉に鍵をかけると、どんどん近づく人間に大きな声をあげた。
「この部屋に入るなら、
お前らを全員ころす」
高くも低くもなく、それでいて耳に長く残るような声に、
近寄ろうとする人間はあとに引いていった。
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