匿名 2023-09-07 14:34:21 ID:612f5277b |
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「きゅ、急に何言って」「ノエルってね、多分失う恐怖と孤独で不安なんだよ」
「………」
その言葉にストン、とパズルのピースがはまったように合点がいった、彼は未来できっと誰かを失った、と思えばあの取り乱し方も納得した、彼は孤独と命が失われる事がトラウマになっている、だから失わないように“関係を断つ”事を選んだんだろう。冷たく突き放したのは彼が自分の心を保つ為、カイアスが言っていたことも理解出来た、
「最近はノクト達にも少し距離を置いてるみたいだしね、」
「…そう、ですか」
「お姉ちゃんがノエルを探しに行った日あったでしょ、あの時実は私、ついていってたんだ、お姉ちゃん気付いてなかったけど」
「はい…ありましたね……」
「あの日、泣いてたんだ、ノエル、苦しそうに」
「っ……」
思わず声を詰まらせた、そんなにも彼が苦しんでいたのに全く気づけなかったのが酷く罪悪感にチクチクと刺さる
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