匿名 2023-09-07 14:34:21 ID:612f5277b |
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『忠実な番犬さんの印』
「ねぇノエル」
「?」
目の前の旅の仲間、セラと雑談していた時ふと名前を呼ばれた、突然の事に目を瞬かせふいと顔を向けた。セラの目は呆れた様なジトリとした目が己に向けられていた事に思わず(何かしでかしたかな…?)と困惑するも察した様に声を掛けられる
「……すごい、目のやりどころに困るよ?首」
「え、あ、は?……あ~…ね」
初っ端突然失礼なことを言われたのか?と顔を顰めたが後の首、と言う言葉で全てを察する、どうせアイツか、赤い花弁だか…番犬の噛み跡が付いてるのだろう、露骨に困る様な惚気を見せるなと言う様な顔のセラに思わずちょっとイラッとした、スノウのことでいっつも5時間くらい語ってるくせに。まぁそんな事はいい、言われたとて改善する手段も隠す手段も生憎と持ち合わせてはいない。
「ん~…うちの番犬はいくら行っても聞かねーしさ、どうしようもないかな」
「へぇ~…???意外だね、聞き分け良さそうなのに」
「俺も思った」
言えばやはり素直に話を聞いてくれるのは有り難い、意外とアイツは言う事は聞かないのである。俺が下だから止めようにも止めれるタイミングなどない、決して意識飛ばすからとかではない、断じて。まぁ兎に角アイツは従ってなどくれないのだ
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