櫻ヶ谷 2012-06-28 23:25:00 |
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俺の事、嫌い??
お前と俺は、すれちがう運命なのか…
俺は、お前の事が好きだ…
だけど…
お前は、俺の事どうとも思ってないよな…
だけど俺は、お前の事ずっと思ってるよ…
すれちがうけど…俺とお前は、同じ気持ちなのか?
『切ナイ恋』
***春***
貴方と出会いました
舞い散る桜の中、確かに目があった
逸らせない視線
優しく微笑む貴方
ぎこちない制服を身に纏い
同じクラスの貴方、に出会いました。
「小百合」
確かに私の名前を呼んだ貴方
私は照れくさくて貴方の名前は呼べないけれど・・・
楽しい生活が始まりました
***夏***
貴方を好きだと自覚しました
貴方を見る度、貴方を好きになって
これが恋なんだと分かりました
幸せなモノですね、恋って。
幸村くんは優しい人ですね
だから好きになってしまったんでしょうか。
「小百合、おはよう」
いつも、私に声をかけてくれます。
仲が良いのだと自惚れても良いのですか?
ある夏の日、私と幸村くんは一緒に帰りました。
その時、彼は私にこう言いました
「好きだ」
***秋***
私と幸村くんは付き合っています
夏の告白からずっと付き合っています。
恥ずかしくて上手く話せない。
好きなのに好きって言えない
もどかしいね、恋って。
幸村くん・・・好きです
「小百合、一緒に帰らないかい?」
ニッコリ笑って私に話しかけてくれた幸村くん。
「あ、ごめん、先に帰ってて」
この言葉が始まりだった
そろそろ冬になります
幸村くん・・・
ごめんなさい・・・
***冬***
「ヤダ・・・嫌だよ幸村くん!」
電話で幸村くんは私に別れを告げました。
本当に好かれてるのか分からない、と。
高一の冬、私は失恋しました。
恋はただ幸せなモノじゃないんだと知った冬。
幸村くん・・・
携帯を開き、今までのメールを見返す。
『好きだよ』
『ずっと一緒だからね』
『学年1のカップルになろうね、約束』
────────・・・っ
涙が私の頬を伝った。
どうして私は貴方を傷付けてしまったのだろう。
もうすぐ春がやってくる。
貴方に出会った季節
桜を見ると胸が締め付けられるけど
貴方を思い出すけれど
私、きっと強くなるからね
見ててよね、幸村くん・・・
大好きだよ
もう、私の為に傷つかなくて良いんだよ
いつから間違っちゃったんだろう
こんなにも貴方が好きなのにね。
次、貴方に会ったら笑顔で話しかけるの
君の目は夏色の様に輝いている
蝉はやけに煩い、
僕達の声を掻き消すかの様に
小さい赤ん坊の様に泣き喚く
夏の終わり、僕は君に最後の言葉を
伝え、その後に消えた…
続き!
*幸村side*
もう一度、あの季節がやってきた
ひらり、ひらりと舞い散る桜
まるで君のようで
今ならまだ間に合うだろうか
この桜並木の下を走って行けば君に会えるだろうか
そうだ、もう一度出会えば良いんだ
もう一度、最初からやり直そう
出会う所から
今度は上手くいくよね?
楽しく笑っている時
苦しくて泣いている時
楽しい時を覚えていたいから
勘違いしてしまう
楽しい時の友達が大切だって
本当は苦しい時に
一緒に泣いてくれる友達が
本当に大切なのに
覚えていますか?
あなたが泣いている時
そばに居てくれたり
話しかけてくれた
大切な人を
一年前と同じように桜並木を眺める。
ただ、今回は桜並木の下を走る。
君を追い求めて。
ずっと言いたかった言葉
「俺のこと好きじゃなくても良い。俺は君が好きだ」
君は俺の目の前で
涙を流して微笑んだ
-END-
上手く伝えられるか不安なその気持ち
きれいにまとめなくて良いから
思うことを全部伝えよう
黙っていては伝わらない
誰の心も見えないままだから
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