櫻ヶ谷 2012-06-28 23:25:00 |
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「財前くん、おはよう」
ニッコリ微笑む彼女の姿に鼓動が高鳴る。
真っ青な空の下、
彼女がいつも切なげな表情で佇む。
空を見上げて、何か祈ってるのかと最初は思った。
でも会う度、その姿に胸が高鳴る。
「授業サボる為にココ来たんや。
別にお前に会う為ちゃうから勘違いすんな」
また、彼女は笑った
そしてまた、俺の鼓動は高鳴る
ふわふわしてて、優しい
俺が出会った女の中で一番可愛い
そんな彼女を好きなのか、
好きじゃないのかよく分からなかった
本当のことなんてずっと前から分かっていたのに
知らないフリをしたから。
俺は来る日も来る日も屋上へ行き続けた。
彼女は必ず居た
いつもと変わらぬ笑顔で俺を迎えてくれる。
「安心出来る、もっと一緒に居たい」
そう、心から思った
しかし、学生には長期休暇がある
しばらくアイツには会えないのか、と思いながらも部活へ向かう。
毎日見る、変わらない風景に何故か心が痛んだ。
会いたい─────・・・
ある日、見慣れた風景がガラリと変わった。 毎日見ていた光景など何処にも無かった 見渡せば知らない風景ばかりな気がした。
いつも通りの通学路なのに、何故か切なかった
変な気持ちが拭えないまま、夏休みが終わろうとしていた。
結局最後までアイツに会えないまま終わるんじゃないのか、
そんな気がした。
そうして、ちょっぴり長い夏休みは終わりを告げた。
夏休みが始まる前のように、屋上へ向かう。
初めてアイツにあった時のようにワクワクしていた。
緩む口元を必死に抑え、上っていく。
しかし、扉を開けても愛しい人の姿は見えなかった。
「・・・?」
首を傾げ、一生懸命になり彼女を探す。
「あ、財前」
部長が屋上に来た。
そして、アイツの話を始めた。
「え・・・?」
『財前と仲良かったあの子な、引っ越してん。』
嘘やろ?
俺に何も言わんと居らんくなった?
嘘・・・やろ?
手探りみたいな恋だった。
でも、それでも
本当は好きだった。
確かに好きだった。
でも、そう気づいた時には
もう隣に君は居なくて・・・
(君も同じ気持ちでしたか?)
(と、空に向かって呟いてみた)
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これ超参考になる!\(^o^)/
無償の愛が欲しいと泣いた少女の想いは届かず
無償の愛を捧げると微笑んだ少女の想いは届きました
私が貴方を愛すから、と誓った2人の少女
愛し方が違えば
表情も違いました
『愛してくれたから愛す』
「私がただ、愛したいだけ」
見返りを求めない愛を下さい────
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