6番目アリス 2012-09-29 22:24:57 |
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『本物は私 アナタは偽物』
空の上で 光る雲の隙間から
こぼれ落ちた 罪の欠片
歌う少女の手のひらに
落ちて 溶けて消えた
『神は大変なものを』『つくりだしてしまったのです』
誰にも見つからぬように
少女は何処かへ消える……
いつしか 次元の壁は
背中合わせの 鏡合わせ
4つに割った 神の
心境を知るものなど いない
『世界で誰よりも』『私だけが一番で』
『神々は私の』『手元へ堕ちるでしょう』
過ちに みたされた
少女は甲高く 大笑い
神々が恋した 罪の欠片は
大罪へと 形をかえた……
『アナタは私 私はだぁれ?』
答えは 鏡合わせの
自分だけにしか わからなくて
吐息が つまりゆく
そろそろ 時間が止まる
指先で なぞる
運命のように 長くても
鏡合わせの 自分は
割れて そして時を刻んで…
『私は私 あなたはあなた』『なら』
「『本物は だぁれ?』」
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