小説、詞など No.6

止まない雨 傘もささずに
走り出した 少年.少女は無我夢中
追い掛けて あの雲のすきまに見える夕日を
時を追い掛けて あの歯車の隙間まで…

ちょっとお気に入りの音楽
バスに乗って イヤホンつけた
無意識にリズムをとる 足
ちらッと 窓の外を見上げた
いつまでも 降り止まない雨
曇る窓に 指這わせて
書いた 秘密のメッセージ
『 少年.少女は 無我夢中』
走り出せ 夢追い掛ける children
明日はまだ 終わらない
明日は きっと 晴れるはずだから…。

未来を信じれずに
落ち込んだ時は
夕焼けを見つめてごらん
きっと君は 手を翳して
微笑むから…。
そう言った 僕のかつての親友
今ではもう いない存在
駅のホームから 足を滑らせ
君は 呆気なく 僕の目の前で
消えてった
最後に笑いながら 手を振った君は
今度は 夕焼けに吸い込まれた？
走り出した 夕焼けに向かって
終わらない この歌は 無限曲
方耳に 君の鼓動
方耳に 僕の鼓動
さあ 走り出しせ 夢に向かって children
まだ 今日は終わらない
終わらせないんだ!!

少女は思う
少年は思う
『君が無くしたイヤホンは ほら 君の目の前で無我夢中』

ほら 少女.少年は 無我夢中
落とした 指輪は もういらない
あの夕焼けから聞こえた 耳鳴りは
イヤホンから伝わる音楽に
『かき消された』