『私は過ちを犯してしまいました』 夏の出来事 突然でした。 ほんの少しの悪ふざけで、 駅のホームで軽く彼をおしました。 彼はホームから足を滑らせ、そのままひかれて 死にました。 私に見えたのは、パックリと割れたあたまから 鮮やかに流れる液体と、私を見つめる彼の乾いた目でした。 『私は過ちを犯してしまったのです』