小説、詞など No.6

日陰に沿って 歩きだした少年達
ズボンの裾が伸びて
iPodのコードが揺れる
イヤホン方耳に装着 準備完了
明日に向かって 叫べ

あの夏に聞こえた 蝉の鳴き声
イヤホンの奥で 聞こえた気がした
『やっぱり 夏は嫌いだな』
耳の奥で聞こえる幻聴
夕焼けに飛び出せ 耳鳴りと共に
まとまった歌詞はいらない
明日に向かって うたえ
案外今日が来なくても
なんとか 明日にはなるさ
未来予想図なんて必要ない
僕らは 僕らをつくろう

泣いてばかりの音楽を
笑ってばかりの音楽に変えよう
計画完了 うまくいく予想図に
思わず 口元がニヤけそうだ

明日に向かって 叫べ
明日に向かって 走れ
耳鳴りを越えて
さあ 舞台はまだ 幕開けしたばかり
時を越えて children
今日はまだ 始まったばかり…。