小説、詞など No.6

雨宿りした キミの横で
少し背伸びをしてみた 傘をさして
目を閉じた はにかんで
ぎゅっと手を繋いだ
大きな手がスッポリと私を包んで
そっと笑う 幸せうさぎ
雨の日も悪くないかもと、このときだけ 無邪気に笑う

雨がやんで 日がくれて
少し居心地悪くて 背伸びを止めた
欠伸をして また手を握り直した
笑顔ばかりを夢見てた
遠い月日はいつのひか 忘れてて
晴れ行く 月日を
歩く 幸せうさぎ
こけても 走り出す
またこけて またあるきだす
雨上がりの空を
笑顔で見上げる 幸せうさぎ