小説、詞など No.6

おもむろに息をはいた
『つまらない』と
どうしてこうも うまくいかない？
自分が自分でないようだ
なにもかもが 完璧なボクの記憶(ﾌﾟﾛｸﾞﾗﾑ)
もう故障したのか？
まだまだ 進めるはずさ
目を見開いて 足を伸ばせ
ほら 夕日はまだ 沈んでいない
強さに負けた 鬼(ｼﾞｮｰｶｰ)も
まだ沈んではいない

足元に浮かぶ影が薄くなった
もう時間が過ぎたのか？
思わず口元が歪みそうだ
舌打ちが奏でる リズムに合わせて
iPodからイヤホン越し伝わる音楽が
足を思わず 鳴らさせる
指先越し 見えたあの月の面影が
思わず 後ずさりを巻き起こす
まだまだ まだまだ走れる
イヤホンを捨てろ 全身全霊走れ
ほら もう君もボクも無我夢中
飲みかけのコーラの炭酸が
抜けたあとにも 気分上昇中っ!
目隠し鬼さん 手の鳴る方へ
その小さな手に 希望をあげるよ
ほら 目を見開いて
目隠しなんて 必要ない
どうせなら 眩しい世界をごらんなさい
思わず 口元がニヤけそうになるから
ほら 一緒に
走り出そうよ