小説、詞など No.6

空がこんなにも青いから
世間がどうしても汚く見えるのさ
全てそっくりなビルの中に
雨宿りの傘が 立ち並んだ

呼吸をするたび 太陽が揺れて
お月さまが 隠される
君は知ってるかい？この空のことを
君や僕が息をはくたびに
この青い空は 冷たく濁るのさ
例えば、そうだな～
溜め息をひとつ吐いてごらん
窓ガラスは曇り濁るだろう？
溜め息をひとつ吐いてごらん
心のガラスも曇り濁るだろう？
どうせなら 青い空が見たいものさ
青いばかりじゃない、波乱な空が見たいものさ
雨が降って 雷が落ちて 雨が止んで 虹が出て
ひとつひとつ違うだろう？
それは君が知ってるはずさ
ならもう 迷う必要がないよね
ほら そこのタオルで拭いて
イヤホン片耳に装着をして


『散歩にでも 行こうかな』