小説、詞など No.6

誰もいなくなった公園に
遊具をこぐ音がやけに鳴り響く
耳障りなその音が 何故か心地よく聞こえたんだ

久しぶりに着たパーカ－の裾に
少し砂埃がこびりつく
さっきつけたばかりのiPodのイヤホンを外した
狙ったのか 勘違いか
17時の合図の鐘が鳴る
良ゐ子は皆 お家に帰れ
ここからは ボクらの時間
貸し切り状態 なんてこった幸薈
君はバスケばかりです 少し暇だから遊んでよ
集合時間まで まだまだ早くて
欠伸をして 君を見つめる
バスケなんてNo なんてnonsense!
あんなでかくて重い玉投げ合うなんて
かなり 狂気の沙汰じゃないか
マイペースに ゆっくりと
ボクは眺める 全てを
案外今日が来なくても 明日が待っていて
案外今日がハチャメチャでもさ
欠伸しかでないよ ごめんね
まだまだ行ける 何処までも
大人なんかに なりたくないな

いつまでも 子供でいたいな
まだまだ 伸びれるじゃんか？
時間はそれを 許さない
刻む秒針は 一分も撒けてくれない
それなら 仕方ないや
とりあえず 欠伸をして それから考えようか