小説、詞など No.6

小説、詞など No.6

6番目アリス 2012-09-29 22:24:57
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キタコレwwwww
白米!!さあ!少女へ返レスしてあげたまえ!!wwwww

  • No.2517 by 6番目アリス  2013-03-20 06:50:06


"世界の終わり"ってさ
空が闇に包まれて、ビルが壊れて
人間が逃げまとい 怪物だらけ
なんてイメージが強くてさ
非現実的だからこそ 信じきれなくって
目の前の"終わり"を見失っちゃいました。

6月15日の午前10時半くらいのこと
その日はいつもどうり平凡で
当たり障りない1日だった
たまたま イヤホン越しに聞いてたラジオから
『残念ですが 本日をもって地球は終わります』と
名前も知らない国の大統領が 泣きながら呟くまでは。
そう、なにひとつ変わらない空なんだ。
当たり障りない1日なはずだった。
いつも通り学校があって、早めに帰れて、浮かれて
ついさっきまで
「今日はいい天気だな」と笑ってたんだ
何処からか騒音が聞こえ初めてさ
ああ、始まったんだ
目まぐるしい "カウントダウン"が

手付かずの宿題も 食べかけのお菓子も
全部全部諦めてさ
無我夢中で扉を開いた まだ終わりたくないって
馬鹿みたいに全力疾走して
汗ばんだ身体がほてりはじめる
少し新しいヘッドホンを耳にあてて
ガンガンに音楽鳴らして 喚いた
ふと聞こえた 嗚咽混じりの声
『あと 40秒だよ』って
目指した先はもうすぐそこだよ
走れ、走れ、もっと速く!
少女は我も忘れて全力疾走中
あの交差点を左に曲がれば きっと…………。

「今日はいい天気だな」って呟いてさ
久しぶりに空を見上げてさ
ふと、ラジオから聞こえた泣き声
『残念ですが 本日をもって地球は終わります』って
どこかの国の大統領が 泣きながら呟いた
まあ 僕には関係ないさ
死んだって 誰かが代わりになるからと
呟くことさえも 馬鹿らしい世界なんていらない
左曲がりの交差点を見た途端
君を見つけた
話しかけようとした途端 赤に変わった信号機
偶然通ったトラックが
君をひきずって 悲鳴をあげた
飛び散る血飛沫が 僕の肌に掠れて
鉄の香りと血飛沫の色が 乱反射して
眩む視界に見えた横顔は 笑ってるような気がした

『僕と君の終わり』『世界なんていらないから』
「時間が戻ればいいのに」なんて
掠れた声で呟く僕は 馬鹿らしいよ

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