小説、詞など No.6

『つまらない』それが彼の口癖
それが大なり小なり、これから迫る赤い歯車は

避けきれなかったんだって・・・・・。


良いことないかな～、づくめの毎日
不安不満憎悪後悔 渦巻く加齢臭
ハリボテの街に 落とされた絵の具
それはやけに生々しい赤色でして。
ペテン師は嘲笑う 醜い夢に耐えながら
猫が裏路地で大騒ぎ
人間は表通りで大騒ぎ
祈りだす神父も見つけちゃった
ほら 単純化した世界回路は所詮パズル
嗚呼 やっぱり退屈だ

どんなに美味しいお菓子でも
どんなに楽しいゲームでも
所詮一時期の大混雑観衆ブーム
退屈だなんて つまらないなんて
言えるはずもなくて。
肩を竦めて考える。ああ、やりかけのゲームがノ～セーブ！
苛ついて 足踏みして
嗚呼、良いことないかな～、づくめの毎日
そんなある日ピエロが現れたんだ
『退屈しのぎ ひとついかがで？』


おかしいな おかしいな
リミット狂った不思議な咄
さあ 生る人亡き人、全部ぼくのもの
リミット迫った 不思議な咄
ああ、やりすぎた？かまわない？
どうしよう
ああ 鬼が来る 鬼がくる
ねえ 無邪気に狂った鬼がくる！

幻覚じみた 麻薬騙し
桁外れの数字は幕を閉じる
それは ゲームの終わりに近い
つまり僕は消えてしまう 消えてしまう
それならひとつ 世界にあげましょう
モノクロな地面にお似合いね
『リボンで飾られた 舞遊狂の世界ツリー』
それは 誰かの舞台だろう

さて本日死ぬのは 不思議なぼくのもの
臨時放送も ぼくのもの
つまらないのは嫌だ つまらないのは嫌だ
ならば消せばいいじゃない、ピエロは笑う
さて明日線路に飛び込むのは 無邪気な少年
入れ違いの天気予報☆
針がかさなる10秒前
それじゃあ僕はこのへんで！
ほら顔見せて 掴んだ大罪 逃がしましょう
ほら顔見せた さあ近づいた
さて さよならばいばい、僕のたいくつ

ゲームはまだ 始まったばかりなんだから