6番目アリス 2012-09-29 22:24:57 |
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──君がいるだけで。そう代わり映えしない退屈な
日々も、笑い飛ばせる。
だから、忘れないように。
震える夕焼けが沈むまえに、もう一度手を繋いで。
相も変わらずな 入道雲が蠢く青空に
「うんざりだ」って手を伸ばす
同じ声 同じ風景に
また気づけずに 心が弾むだけ
『どうしたの?わからないよ』
しゃがみこんだ自分と一緒に座り込んで
ユラユラゆれる 影を見つめて
『ほら 泣かないで 帰ろうよ』
いつのまにか赤く光る空見上げて
固く閉じる眼から 写る景色
あのね、昨日と一緒な世界も
君と一緒なら 新しく思えて
あのね、また明日も会おうねって
かれかけた涙が伝う前に 《さよなら》しよう
昨日も今日も晴天で 同じ風景を睨み付けた
迷い始めた 炎天下の坂道で
行き宛もないまま 君の背中を探した
ただ『楽しいね』って単純に
笑い会えた日々を 思い出して
痛いくらいの現実から 早足に抜け出した
迷った私は 憂鬱になりそうになってさ
もどかしさに何度でも 先のある世界描き足して
明日を夢に見てた
廻る廻る世界に浸って
理不尽なんて当然で
枯れる太陽睨み付けて 今になってなんとなく
気づけたみたいだね
「さようなら」
泣かないように、息吸い込んで
笑い合った 空の下
あのね、またいつか会おうねって
《さようなら》しよう
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