白米 2012-11-26 01:12:14 |
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ホントはもうわかってた
君の事好きなこと
あなたがその人をどんなに好きなのかも
隣にいる僕じゃ、勝ち目がないことも
ホントはもうわかってた
机の上の綺麗な問題集
終わりを知らないそれに溜め息
ちょっとココアでも飲もうかしら
ちょっと、ちょっとが重なって
いつものパターンにはまっちゃう
ちょっとだけ、ちょっとだけ
ちょっとだけ寝よう
そして起きたら
おはよう。
遅刻だね──。
生徒指導室に行かなくちゃ
何時も通り屋上へサボりに行く
あんな善人教師の顔なんて見たくないから
てか、教師はみんな善人だけどね
自分の評価ばっかり気にして
生徒なんか見てないじゃん
屋上のフェンスに指を掛けて校庭を見る
『小さ………』
そう呟いて空を見上げる
空と地上は人の心みたいだ
地上は心の狭い人。
空は………………心の広い人。
自分の心はわかんないけど
人の心はわかるつもり
あの教師は地上
クラスメイトも地上
この学校の人は…………みんな地上
空の人は居るのかな?
居ないなら、世界は窮屈だな
そう呟いてふと振り替える
『なにやってんだ?』
それが、貴方との出合い
貴方も地上だと思ってたから
愛想笑いと相づちを打つだけだった
でも、毎日話しかけてくれる貴方が初めての
………………空、だったんだよ
また今日も貴方の元へ
止められないの
ずっと考えてたんだから
貴方を手に入れたら
どんなに楽しいか
『動いたらダメだよ?』
耳元で囁いて鋏を手に取る
『顔に傷がついたらお仕舞い、だからね』
ゆっくり貴方の毛先を切る
綺麗な青いかみ
そして、ゆっくり
…………………耳を切る
痛い………?当たり前よ
ほら、起き上がったらダメって言ったよね?
『オ仕置キダヨ…?』
待ち伏せして 脅かして
宿題うつして また寝て
毎日繰り返す日常
少し色褪せたペンを走らせ
君に 手紙を渡す
授業中だから そっーと渡し
君の反応 伺うんだ
ブフッと笑う君
ああ、教師が振り向いた
『 鼻から ぼた餅パラダイスだぜぇ』
ところで あんな小学生レベル手紙を笑うとは
誠に なんなんだろうか
君の笑いが見れたから
まあ、いいかと考えるのをやめた
END
そっと触れてみた
ガラス細工に触れるみたいに臆病に
自分の想いを秘めた
でもそれじゃ足りなかった、届かなかった
だから泣いて泣いて泣いた
今度は強く握りしめた
自分の想いをぶつけた
すると綺麗に割れて粉々になって風に連れて行かれた
また泣いた
これが最後のチャンスだから
もう一回は無いと自分にプレッシャー
今度は優しく抱き締めてみた
自分の想いを口で、態度で伝えた
伝わりますように、届きますようにと
すると君は笑ったね
『ずっと私のこと見ててくれたんだね』って。
今度は割れないまま風に連れて行かれた。
僕はこんなに
想っているのに
この気持ち
君には届かない
君はあの子を選んだんだね
本当は
おめでとうなんて言いたくなかった
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