書き込んだ奴を主人公に短編を書く

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Ghost Finder ThomasCarnacki  2022-09-10 22:23:08
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W.H.ホジスンを目指して

  • No.32 by Ghost Finder ThomasCarnacki   2022-09-11 23:37:29

「あれ?さっきのお姉さんだよね。もどってきたの?」

この場に不釣り合いな子どもの声が響く。ライトを向けると少し眩しそうに目を細めた

「――か、ぎ…鍵、なくしたの」

モナは引き攣った声で紡いだ。

「鍵?…あぁ、これ?」

少女の手にはぼんやりと暗闇で光る人形が見えた。それには見覚えがあった。別荘の鍵だ。小刻みに首を何度も振る。
そのモナの返事を見て、少女はモナを取り囲む女の横をすり抜けて近づいてきた。


「はいどうぞ」

公園で転がってきたボールを渡すような軽さで少女はモナにその鍵を渡した。手の平に落とされた鍵は震えあがるほどに冷たい。

 

「こんどはなくさないようにね」

 

そう言ってモナに少女は手を振る。目を合わすこともできず、小さく震える声で礼を言うと少女の口角が上がるのが見えた。モナを囲んでいた1人が1歩横にずれる。その先には出口がある。その不気味さを振り払うように、そこ目掛けて駆け出した。振り返る余裕もない。

外に出ると何かにぶつかる。一緒にその場に転げ慌てて立ち上がった。暗くて一瞬わからなかったがモナが待つように言い含めた友人たちだ。モナが心配でここまで来たらしい。急いで友人たちの手を取り廃墟から離れる。

「無事でよかった…」

友人たちが口ぐちにそう言う。時計を見たが1人廃墟に入ってから15分も経っていない。しかしあれは実際にあったことなのだと握りしめた鍵の冷たさが語った。

ENDータイトル思いつかねぇー

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