6番目アリス 2012-09-29 22:24:57 |
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円卓を crossに囲んでるのは
籠から放たれた 可哀想なこまどりで
優しく握り締めて 抱えあげ
投げ捨てて 頬を揺らす
愉悦の 笑み
暗い寝室から見える 窓の外
いつでも ふかふかのベッドには
壊れた ぬいぐるみ
見渡しても いつもどうり
『とってもとっても つまらないの』
迷い混んだ 可哀想なこまどりさん
あなたは すぐ 壊れない?
私と踊ろうよ 軽い足取りで
そんな苦しそうな顔しないで
私と楽しみましょう?
お茶会でもしましょう
蜂蜜と紅茶をまぜましょう
あら ジャムがきれてたんでした
あなたならくれるよね?
ひとりきりで始まるお茶会
指先に触れた アマイ 甘いクランベリージャムは
舌先に溶けて 全て 消えてった………。
パラリと捲る 本の音が
無音の室内に響く
窓辺に座り 降りやまない雪には目もくれず
ただ 捲るページ
曇った窓に 呪文をかいて
『aiwagift once ×××××××』
ページには 赤い印
現れて おどりだす
しおりに 挟んで
強がるなんてどうかしてるけど
届けて 禁じられたワードを
呟けば 最後………。
『×××××××× ×××× landeye』
音の無い世界に
舞い降りた angel
本のなか おどりだす
つられそうだと
思うなんて どうかしてるけれど
禁じられたワードを
呟いて きみに……。
『ちょっとそこのお嬢サン
愛を語りまセンか
月夜にめぐり逢った この縁(えいし)に
流麗蒼美(りゅうえいそうび)の瞳
月光照らす銀の髪
今宵の誰よりも輝いております
昨今(さっこん)夜な夜な現れる
夜霧(よぎり)の幻影の恐怖が
もしも貴女を脅かすならば
潜越ながら私
愛の語らい序(つい)でに
貴女の行先へお供致しましょう』
''嗚呼、嬉しいわ
今宵の私(わたくし)のお相手は貴方?
ねえ、過ごしましょう
蠱惑的(こわくてき)で幻想的(ロマンティック)な一夜(ひとよ)を''
出会いは唐突ながら
月明かりの下惹かれ行く
月夜に飢える氏(くらい)い眼をした
狼の気配は
押し付けがましの愛は
今宵も向かう先を探す
その仮面の下に気づかれることも
無いままに
今宵も 獲物を求め…
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